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「美術フォーラム21」のベルントさんの特集の中で知った「奈良絵本」。先日、美術館に行ったおり、本を買いました。
工藤早弓『奈良絵本 上下』紫紅社文庫 2006年
室町~江戸前期の絵物語集である。ほとんど作家もわからない工房作品で、量産されたらしい。絵巻物の絵・文字の物語と江戸時代の本となった物語の間をつなぐメディアである。絵巻物形式と本の形式があり、セリフが人物近くに入れられたり、すべてに霞が上下に入っていたり、興味深い。ただ、絵巻物にあった動線表現などは見当たらなかった。
おそらく美術史的には注目の低いものかもしれないが、視覚文化史としては重要な分野だと思うし、第一読んでいるとほのぼのと面白い。他にも研究本があるみたいなので、探しておこう。そう、何よりも「かわいい」のだ。見てもらえばわかる。
ところで、手品入門書のような江戸期のコマ構成について、関西の研究者から「絵本踊づくし」(安永4年 都並関助作 竹原春朝斎画)という例を教えてもらった。まだ確認してないが。
29日、日曜。
夏みたいだ。散歩すると気持ちいい。植物が花を咲かせ、つつじももうすぐ満開。
夕方、まるで気圧が急激に変化したような感じになった。耳抜きをするが、頭の圧が高い気がする。本を買いにいったとき、自分の声がよく聞こえない感じだった。気になったんで、記録しておく。
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