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首相の浜岡原発停止要請。まずは英断ではないかと。
東電だけではなく、ほかの電力会社の危機管理や経営システム、権力構造を今後きちんと調べてほしいし、そのための一歩にはなりうるかもしれない(その意図があるなしにかかわらず)。この国の今後のビジョンに、やがてかかわる決断に、結果的になる可能性はある。
それにしても、TVニュースの論説員が、哲学や基準提示のないまま、いきなり停止要請はいかがか、みたいなことをいっていたのは腹が立った。相変わらず批判めいたことさえいってればジャーナリズムだと思っている典型的な論説員で、前から不愉快だったが、ほんとに無責任。首相のやり方に問題はあるかもしれないし、人の意見を聞かない、という側面もあるかもしれないが、首相の問題じゃなくて、想定外の危機が事実ありうることが判明した状況での、緊急事態での判断が、いちいち哲学だの基準だのといっておられるわけがない。菅がやろうと、谷垣がやろうと、誰がやろうと、これは必要な国家的決断であったと僕は思うがな。ちなみに僕は別に反原発ではなかったし、今でもそうではないが、日本の原発の(技術的なことだけではなく制度的な)危機管理の危険性が判明した以上、政治的決断は必要だと思うだけ。
今年のGWは、学内の論集に提出する学生の論文査読をし、何度も指摘や添削と直しをやりとりしなければならなかったので、仕事場と奥さんの家を往還。今はノートPCを持って奥さんの家におります。論文提出期限がGW明けなんですね。これやると、なかなか眠れなくなる。
GW中に、三鷹市美術ギャラリーの「ドーミエとグランヴィル」展を観て、
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/
話題の映画『英国王のスピーチ』を観ました。
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
前者は、当時の本なども展示されていて、非常に興味深かった。グランヴィルの、人間を音符に見立てたマンガ(?)なんか、じつに面白い。図録を買い、同じビルの書店で鹿島茂『グランヴィル 19世紀フランス幻想絵画」(求龍堂)を買いました(鹿島コレクションのグランヴィル展は見逃した)。読むのが楽しみ。
シュールレアリストの評価した不思議な絵は記憶にありましたが、これほど多様な仕事をした人とは知らなかった。グランヴィルの収集家である鹿島さんの本の絵は、じつに美しい。学習院仏文科の、グランヴィルに詳しい野村正人先生の文章も収録。
ドーミエは、グランヴィルのような緻密な筆致とは対照的なスケッチ風な絵ですが、彫塑がいいですね。カリカチュア的な造形の立体は、魅力的です。
『英国王のスピーチ』は、いい映画でした。地味で映像の美しい映画ですが、抑え目に入っているユーモアがすばらしい。吉祥寺の映画館は、夜のみ、しかもレディスデイだったこともあり、開場30分前から人が並んでいた。その前までやってたのは『クレヨンしんちゃん』(笑)。
ついでに英国王を演じた役者主演の映画『シングルマン』のDVDを借りて観たけど、こっちはヴィスコンティ『ベニスに死す』みたいな映画でした。1962年のアメリカに住む英国人大学教授の話だけど。美少年に興味のない僕は、面白いけど、女性の描写が意地悪いし、あまりわくわくはしなかったな(当たり前)。映像はなかなか美しい。とくに色彩の変化が。
追伸 そういえば岡本太郎展も行ったな。案外面白かった。
追伸2 すみません。野村先生の解説は、「ドーミエとグランヴィル」展の図録でした。
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