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「ビランジ」という、竹内オサムさんが出されているマンガや児童文化に関する私家版研究雑誌がある。竹内さんの修士論文連載や、丸山昭さんのインタビュー、対談記事連載(今は、亡くなったうしおそうじとの対談を連載中)、高取英のエロ劇画編集時代の記録など、研究者には必読の記事満載の研究誌なのだが、その最新号(27号 3月18日刊)に、中島隆「『COM』と『あっぷる・こあ』 ぐら・こん関西支部顛末記」という文章が載っている。
竹内オサムさんのホームページ → http://www8.plala.or.jp/otakeuch/index.html
中島氏とは、70年代に東京でおつきあいがあり、当時新人だった六田登氏のところに遊びに寄ったり、彼を週刊朝日に紹介して、コラムに登場してもらったした(同じコラムに米沢嘉博氏も登場してもらった)。彼は、六田氏と引田慎二氏らのエージェントのようなことをしていたと記憶する。
が、この記事によると、74年9月、「COM」誌に始まったマンガ青年読者たちの「ぐら・こん」支部の活動を何とか残そうと、東京で集会を開いたときに、僕も参加しているらしい。そこには霜月たかなか、米沢嘉博、亜庭じゅん(「迷宮」のメンバー)、雑賀陽平、同人誌「跋折羅」メンバーなどが参加したらしく、ひょっとして僕がこれらの人たちと初めて会った時期かもしれない。でも、僕は何ひとつおぼえてない。多分、同人誌や集団を組んでの活動に興味がなかったせいかもしれないが、それにしても記憶は真っ白。
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もう昨日だけど、李先生の講習会。面白かった。
まず、走圏を始めたのだが、すぐに李先生が止めて、みんな緊張してるようだからと、88式を1回やった。ゆっくり、力をいれずにやるように指示され、それから再び走圏。なるほど、体がほぐれた気がする。88式をゆっくり、力まずにやると、体がのびやかになるようだ。
その後、非常にシンプルな単換掌(コウ歩から振り返りざまに圧掌のようにして、すぐに少し前進してコウ歩して転身)。さらに単換掌。面白かったのは、意識のありようについて。体と目の方向を、真後ろに返し、転身とともに体の向きをぐるりと回転させるとき、もちろん腰で動くのだが、同時に「精神」でそれを行うようにせよとのこと。「精神」は目の方向が大きく変わり回転することで、広がるのだそうな。
やってみると、要するに目で意識が向かう方向に向かい、それが回転によって空間を大きく移動することが意識される。そのことで、空間の認知が体で意識されるような感じになる。方向を変える、ということが、意識の空間への広がりで認識されるといったらいいか。それが「精神」の広がりなのだ、というのは、何となくわかる。考えてみれば、当たり前のことなのかもしれないが、じっさいに意識して行ってみると、空間を身体で計るというか、自分の周囲の空間を領するような感覚というか、そういう印象になる。
ここでは、身体的な修練度(上半身や手で動くのではなく腰を回せる範囲で腰に従って動く)が、精神の広がりと呼ばれる空間認識の意識と合致して、同じものとして感じられる。このことをうまく言葉で掬うのは、じつは難しい。今日は珍しく李先生が練習後の食事にも来られたので、聞いてみた。
「自分がステップアップしているのも、身体感覚が変化しているのも、よくわかるのだが、それを言葉にしようとすると、以前と同じことしかいえないので、ブログで書くことがなくなるんです」
李先生は、自分もそうなんだ、教えなきゃいけないから。でも、言葉でいえるものじゃ、たいしたものじゃない。結局、老子なんだよ、みたいなことをいわれた。
「じゃあ、老子をわかったつもりになったような人には何ていえばいいんでしょう」
と聞くと、
「そりゃ、八卦掌の練習をしろ、としかいえないよ」
とのことだった。
また、目と意識で動作を導こうとすると、先生に「集中して」といわれるように、集中しないとできない。先生は心を空にして、というのだが、たしかにあまりほかのことを考えている余裕はない。この状態は、なかなか面白い。
もうひとつ、三空の話があった。手の平の空、含胸の空、足裏の空で、それぞれ背中、腰、足を充実させることと対になっているとのこと。つまり、手の平→背中、含胸→腰、足裏→上下腿が、虚実の対応関係になっているのだ。で、この話を聞きながら、体の中でその対応関係を感覚的になぞることができた。なるほど、そのとおり、って感じである。
でも、これを妙に意識しすぎると、力んで肩が上がり気味になるようで、注意された。その要点は、首をまっすぐ上に伸ばし、中正を保つこと。なるほどね。これも言葉にすると、前からいわれてることの繰り返しなんだけどね。
つまるところ、僕もそうだったし、けっこうみなさん体に緊張が出てたってことなんだと思う(やっぱり地震の影響なのかもしれないし、李先生はそれを意識してたようだ)。
そういう、その日ごとの状況にあわせて練習するのだっていうのが、少しずつわかってきたこと。そして、動きと意識でそれをほぐしていくっていう感覚が非常に面白かったのだった。
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