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もののついでですが「いい時代」っていいぐさは、たいていが「過去」についていわれるもので、しかも「皮肉」っぽくいわれる。正味、いい時代だったかどうかはよくわかんない言葉だ。が、本気で「いい時代だった」といわれることもあって、それもまた必ずといっていいほど「過去」である。そして、多分その当の「過去」の時代には、あまりそんなふうには思っていなかったんじゃないかと思われる。
少なくとも、知識人とか報道人はたいていそう思わないように出来ている。あるいは「悪い時代だ」「良くない社会だ」といっておいたほうが格好いいか、無難なのだ。「オールウェイズ」な、懐かしの昭和30年代だって、当のその時代には、貧乏で不潔で非文明的な敗戦国の矛盾だらけに見えてたに違いないのだ。俺は子どもだったから、よくわからんけどね。

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natsume

某氏より密告のありましたURL
http://www.youtube.com/watch?v=Pe-khEmgfBg

いやま、大変な・・・・あの、1989年、何か天真爛漫な「いい時代」だったんでごぜますかね。

しーーーーっっ!!!

natsume

漫棚通信さんのブログに「鉄人ジャイガンター」というエントリがある。↓
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/
ドイツのパンク・バンドの話に始まり、米パンクの「ジャイガンター」という曲の話になり、それはつまり『鉄人28号』の米放映タイトルである・・・・という流れで、例によって漫棚さんの博覧強記ぶり、推理小説みたいな元ネタへの遡行がじつに面白い。よく調べるなぁ。ベンキョになります。
ついでに米吹き替え版(音楽もオリジナルで作っている)の『鉄人』アニメもU-tubeで見られる。いやー、しかしシドいアニメでした。中学になったアタシがアキレてアニメを観なくなっても無理からんものがある。たしか、当時の新聞報道で米国では「あまりにご都合主義だ」と散々にいわれたという記事があって、スクラップした記憶がある。
とはいえ、そのあとに付録で紹介されている実写のアトムや鉄人は、輪をかけてシドい、シドすぎる。とくに鉄人実写は、9歳のアタシがマンガ好きの夢を壊され、ほとんど絶望して「バカにすんな!」と怒ったという作品。今となっては、懐かしおバカネタになってるけども。
ま、とりあえず面白いでのご紹介。

ちなみに、最近のアニメ『鉄人』の、鉄人が大勢出てきたりするのは、どうやら初期アニメの鉄人だったらしい。アニメ観てないので、わからなかった。

natsume

会場を見ると、もともと国文学会なわけで、それ系の学究系の方々と、それとは異質な方々が入り混じっており、さてどのレベルにチューニングして話そうかとちょっと迷った。が、1時間しかないので、とにかく始めた。やや急ぎ気味に話したが、やはり全部できなかった。アドリブも入れていったので、いつものことだけどレジュメとまったく同じではない。
でもまぁ、僕の話を聞きにきてくれた人には面白かったんだろうか。多分・・・・ね。学問系の方は、マンガに興味があったり、同じ時代感をもってた人はともかく、完全に国文学系だと厳しかっただろう。いずれにせよ、今後こういう機会はいやおうなく増えるだろうし、ある意味でこういう「世界」と向き合うことにもなるので、いい勉強であった。
僕のあとの発表も後学のために聞かせていただいたが興味深いものであった。とくに江戸時代に「絵本は子どもの教育ツールとして優れている」という感じのことを書いた本があったという話は非常に面白かった[註]。

会のあと、打ち上げパーティに参加し、院生さん、学生さんとお話もできた。何人かにサインしたが、一人とても可愛い女子学生さんがいて、弟さんと自分も僕のファンなのだといってくれたので、その人だけ3回もサインしてしまった。

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natsume

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夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

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