永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2009年8月31日

2009年9月2日の投稿

2009年9月13日 »

ばんちょ~より、「あの夏の思い出を書きなさい!!」という命令お題をいただきました。

ということで、19歳、10代最後の夏休みの思い出です。

 

「10代最後の夏休みの思い出」

....いいなぁ。

....なんか甘い響きですね。

でも、なにもロマンティックなお話しはありません。

 

1981年の夏、私は大学2年生。

一応、工学部の学生でしたが、勉強はほとんどせずに、写真部に入って写真ばかり撮っていました。

大学1年の頃から某社の一眼レフを使用していたのですが、あまりにハードに使いまくったせいか、かなり痛んできました。

例えば、セルフタイマーのレバーが外れたり。ペンタプリズムのカバーがボコっと凹んだり。

時々動かなかったり。(涙)

「ううむ、やっぱりプロ用の一眼レフじゃないと、ダメなのだなぁ」

と思い、キヤノンF-1(初代)を買うことにしました。

 

ちなみに、キヤノンF-1とは、当時プロ用カメラを持っていなかったキヤノンが5年の歳月と威信をかけて開発した、こんな感じのとってもかっこいいプロ用カメラです。

特にこれなんか、男心をとってもくすぐられますね。(画面下の2をクリックください)

あるプロが写真雑誌で、「海の上でもう何年間もハードに使っているが、動かなかったことは一度もない。すごく丈夫なカメラだ」と言っていたのを、今でも覚えています。

当時は高嶺の花で、もう欲しくて欲しくて、夢にまで出てきました。

でも、貧乏学生だったので、先立つもの(=お金)がありません。

「でも、写真もやらなければなぁ」

ということで、写真のバイトをすることにしました。

しかし当時は写真の腕はまだまだで、撮影で稼ぐなんて、とてもではありませんが、できませんでした。

そこで、夏休みに家の近所の写真の現像所で働くことにしました。

モノクロ写真専門の現像所で、所長1名、事務の女性2名、カメラマンの卵1名といった小さなオフィスでした。

給料は安かったですね。9:00-16:30まで働いて日給3000円程度でしょうか?

でも、お金をいただいて写真が勉強できるのですから、ありがたいことです。

結局、合計30日間、約9万円程稼いで、私の19歳の夏は終わりました。

毎日写真の現像の場にいたせいか、ありがたいことに暗室作業の腕はかなり上がりました。

(ちなみに、現在の私は全く違う仕事をしていますが....)

 

夏休みが終わり、秋になってあこがれのキヤノンF-1を購入しました。

のちにキヤノンニューF-1に切り替えるまでは、大学2年の終わりから20代後半にかけて、このカメラで様々なものを撮影しました。

このカメラ、まだ家にあります。完全メカニカルなので、今でもちゃんと動きます。

ただ、露出計のバッテリーが水銀電池なので、アダプターを介さないと露出計が動かないのが玉に瑕です。

でも、かっこよさはピカイチですね。

ちょっとジャリジャリ感がある巻き上げレバーと、「シャキ~ン」といった感じの音がするシャッターは、思わず「写真をどんどん撮ってやろう」という高揚した気持ちにさせてくれます。

「私のカメラ、現在十五代目」に書きましたように今まで色々なカメラを使ってきましたが、このカメラは特に思い入れがあります。

考えてみれば、当時の最高峰だったこのキヤノンF-1は定価78,000円でした。

一方で今年買ったEOS 5D Mark IIは実売30万円。

キヤノンの現在の最高峰であるEOS–1Ds Mark IIIは約90万円。

思えば、戦前戦後はカメラ1台が家一軒と言われましたが、高度経済成長を通じて劇的に価格が下がりました。

ちなみに、この時に仕事をさせていただいた現像所の所長曰く、「オレは戦後闇市でボロ儲けした。お金を貯めようと思ったから、当時家一軒分の価値があったローライというカメラを買った。でも今や数十万円なんだよね。そのうち事業に失敗してスッカラカン」

その後、プロ用カメラに限ると、逆にこの30年間で値段はもの凄く上がっているようです。もちろん、最新型に限りますが。

 

http://twitter.com/takahisanagai

nagai

« 2009年8月31日

2009年9月2日の投稿

2009年9月13日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ