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広報・マーケティングを中心に、ソーシャルメディアそしてアプリなど、マーケッターの関心事を綴ります♪

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以前あるジャーナリストの方とお話をしたら「実はXX社に取材申し込んだけど断られちゃったんです」という話題が出ました。これ、実は珍しい話ではありません。

ブロガーやジャーナリストが優遇され、先に発売前の製品に触れられたり、記者会見に出れたり、著名社長のインタビューが出来たりして「うらやましい!」と思っている方もいると思いますが、全員に平等にそんな機会があるわけではないんですよね。

取材を受ける側の窓口となる広報部といえば、プレスリリースだとか取材対応だとかが頭に浮かび、とにかく掲載記事を増やすための活動をする部門なのだと思う方もいるかもしれません。ですが、もうひとつ、大きな役割があります。それは「危機管理」です。特に大会社になると、「危機管理」の部分は非常に重要になってきます。

取材と称して、どこにも売っていない怪しい雑誌に記事を掲載し、お金を請求するような人もいますし、取材と称して、社長に直接会う機会を作ってそこで商品を売り込んだりする人もいます。意図的に悪質な記事を書こうと近寄ってくる人もいます。大企業になると、警察OBなども広報部にいたりすることも。

そんなわけで、広報部では、スクリーニングをして、危険な取材を断っていきます。多くの場合、過去の履歴を調べたり、ネットで過去記事を見たりして判断をしていきます。

また、取材が殺到する著名企業では、取材を受ける側のスケジュール調整が大変です。全部の取材を受けていては、日常業務に支障をきたします。そうなると媒体読者が、自社のユーザー層とあっているか、掲載されるとどのくらいの露出効果が見込めるか、取材に来られる方がどの程度の事前知識をもっており、過去にどんな完成度の記事を書いているか、などを考慮し、優先順位をつけるのです。この場合も、一見さんより、普段より取材をしてくださっていて、継続的な関係が出来ているジャーナリストのほうが、取材がしやすくなることは言うまでもありません。

今は大きく育っている某オンラインメディアの記者の方曰く、「プレスリリースを送ってほしいと頼んでも断られ、取材を申し込んでも断られていました。でも、今はようやく先方から取材してほしいと言われるようになりましたよ」とのことでした。皆さん苦労して自分の地位を築かれていっているんですよね。

私は3年ほど前にソーシャルメディア(当時はそういう言葉はなかったですが)関連の書籍の編集協力に関わったことがあり、そのときは、大手の取材や電話取材、情報確認などで広報部に電話をしましたが、出版社の名前を出して安心してもらうようにしました。

また、自分が今は複数のIT企業の広報コンサルティング・サポートをしているのですが、初めての取材依頼などがあると、過去記事を調べたりして、慎重に対応に当たっています。

初めて取材の依頼をする企業に対しては、ジャーナリストの方は、過去の経歴や、怪しいものではないこと、今回の取材の成果物がいつどのようになるかという情報を明確にすることで、取材を受けてもらいやすくなると思います。

ご参考になれば幸いです。

きょこ

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プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

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