きょこ コーリング:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) きょこ コーリング

広報・マーケティングを中心に、ソーシャルメディアそしてアプリなど、マーケッターの関心事を綴ります♪

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2009年12月3日の投稿

2009年12月7日 »

先日から、非公式に、どなたかが、アイティメディアのニュースを流しているTwitterのIDが何者かに乗っ取られたようで、ニュースに混じって、英語の変なスパムのツイートが流れるようになりました。

またそれと少し遅れたタイミングにて、著名なIT企業の社長のIDも同じような状態になりました。

両方とも、運営者の気づかぬうちに、パスワードが知られてしまい、悪意を持ったものに乗っ取られてしまったようです。

前者の場合、運営者もわかりませんし、そもそもアイティメディアの公式ツイッターではないので、私たちの対応としては、それをフォローしないことに尽きます。このように、公式ではなく、ニュースを流しているツイッターは多いので、怪しい内容が流れてくるようになったら、間違えてクリックしないように、フォローを外したほうがよさそうです。

後者の場合は、ご本人のIDであったため、皆で本人に知らせ、幸いにもパスワードが変更されていなかったために、複雑なパスワードに変更して事なきを得たようです。

利用者が増えてくると悪意を持った人も入り込んできますので、フォローする側も、つぶやく側も、気をつけていきたいものです。

宣伝ぽい英語のつぶやきは要注意です。リンクのクリックは慎重に行いたいものです。また、友人のツイッターから妙な内容が送られてきたら、早急に本人に知らせてあげたほうが良さそうです。

TL上でも乗っ取られたIDの話題が複数出てきています。

ツイッターに限らず、ネット上で無料で使えるサービスは、大変ありがたいのですが、何か起きたときの対応がどうしても遅くなりがちです。

もう5年以上前の話ですが、以前私はエキサイトのIDを乗っ取られたことがあります。気が付いた時には性別が男性に変えられて、出会い系に使われていました。安易なパスワードで登録していたことが原因でした。あわてて、エキサイトの問い合わせ窓口に連絡をしましたがマニュアルを読み上げる対応で解決せず、当時エキサイトに勤務していたA井さん(故人)に連絡して助けていただきました。

ネット上の無料サービスは迅速な電話の問い合わせに対応していない場合が多く、何か起こってしまった場合に、サービス元がすぐに対処してくれる可能性は低いです。

恥を晒すようですが、他にも私は過去に以下の体験をしています。

1.Yahooオークションで次点詐欺にひっかかり、そのIDについて知らせても「貴重なご意見ありがとうございます」などという雛形メールが来るだけで対応してもらえず、結局自分で警察に言って、その詐欺が使っている口座を凍結しましたが、時が遅く、すでにお金は引き出されていました(多分3年ほど前の話です)。

2.昨年は無料写真プリントのPrieaを使っていたのですが、サービスが停止となり、別会社のサービスにデータを移行するという連絡が来たのですが、移行されておらず、3回ほど問い合わせたのですが「時間がかかっています。ご連絡しますからお待ちください」的なメールが来て、早1年。まだ待ち続けています(苦笑)これは、こちらのミスではないですが、無料のものはあてにしすぎてはダメだという事例です。

それぞれタイプは違う事例ですが、こまめにパスワードを変えたり、怪しいリンクは開かない、無料サービスが停止になったときにどこかにバックアップのデータをおいておくなど、自衛を心がけつつ、楽しくサービスを利用していきたいものです。

きょこ

少し間が空いてしまいましたが、営業とマーケの距離を縮めるには?のその3を書きたいと思います。

会社の仕組みとして、営業には、売り上げに応じてもらえるボーナスがかなり高めに設定されているところが多い印象です(私がイメージしているのは外資系のB2Bのソフトウェアの会社です)。場合によっては、一番売っている営業担当者の年収が、社長の年収を超えることもしばしばです。長者番付が新聞に載っていた頃は、某設計系ソフトウェアの営業担当者が上位に登場していたという話を聞いたこともあります。外資系ITの営業の人たちにお会いすると、可処分所得が多いせいか、高級な時計をはめ、家やマンションを購入し、お金のかかる趣味を持ち、ガジェットなども頻繁に買い換えている印象を持ちます。

ボーナスだけでなく、各社名称は違うものの、カップルでカリブ海クルーズやハワイ旅行、コスタリカ旅行などに招かれ、表彰をされたりもします。(ある知人は、同行する人がおらず、お母さんと参加していました)

一方マーケに目を移すと、MBO(Management By Objectives)の制度しかないところが多いようです(給与は年俸制で、会社の売り上げに関連したボーナスは出ません)。そうなると、たとえばマーケ担当者が指揮をとって開催したイベントで見つけた見込み客がシステムの導入を決めた場合など、営業担当者には多額のボーナスが入るものの、マーケ担当は小額しかもらえないということが起きてきます。

これにより、やる気を失っているマーケ担当者を見たことがあります。すごくお金に敏感な人でなくても、自分(マーケ担当)が「あ、これは売れるぞ」というところまでQualifyした見込み客を、営業担当が訪問してすぐにサインをもらい、営業担当だけに莫大なボーナスが入ったりすると、凹む人が出てくるのはわかる気がします。

この改善策は会社で人事部との調整も出てくるので難しいのですが、解決策として、マーケ担当にもMBO以外に営業の成績と連動したインセンティブを考えるというのが効果的だと思われます。

私の知人が勤めるあるソフトウェア企業ではすでに導入されており、マーケ担当は営業担当がどうしたら売りやすいかを考えてLead Generationの活動に力を入れています。

私が以前勤務していたある会社でもこの制度があり、営業とはもらえる額が違いましたが、営業の結果に連動して、ボーナスの金額が明確に示されていました。

このような、I'm OK. You're OK.となる、両者がHappyになれる仕組みづくりは非常に良いかと思います。

#上記、私の体験談や、友人・知人などから聞いた話を元に構成しており、外資系IT企業以外には当てはまらない記述があることをお断りしておきます。

きょこ

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プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

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