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広報・マーケティングを中心に、ソーシャルメディアそしてアプリなど、マーケッターの関心事を綴ります♪

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2009年10月22日 »

たくさん売りたいからと代理店を増やしても、結局スキルのない代理店には売れなかったり、代理店同士の値引き合戦が始まってしまって売り上げが落ちたり・・・。以前私はERPベンダやCRMベンダのマーケ担当として、通算6年位勤務していたので、そんな事例を見たこともあったりしました。

今回オルタナブロガーの永井さんが出された通称「朝カフェ」は、まるで会社の中で永井さんがERPベンダというか、エンタープライズ系のアプリを売っている際に起きうる問題を観察して、書かれたかのような印象を受けました。

そして、よくおきがちな問題の、誤った解決策も提示されていることと、本当に問題を解決するためには、何をすべきかが導き出せるようなアイディアも随所にちりばめられています。そしてその解決のためのアイディアは単なる思い付きではなく、世の中一般に正しいとされている正統派のやり方に基づいているのです。

これは、多分、永井さんご自身が、マーケティングの仕事の現場もご経験されてきて、更には、大学院でMBAの知識を付けられたことも大きいのではないかと思います。よく、「理屈ではそうだけど、現場はそうなってないんだよね」っていう本があったりしますが、ちゃんと、理屈と現場のバランスが取れている印象です。

私の場合、事例が特に身近な印象を受け、すんなりとマーケの基本が整理できたように思います。今話題の勝間和代さんの本などでも取り上げられているMECEなども説明されています。

読み終わって思ったのは、現場のマーケティング担当者だけでなく、彼らを取り巻く営業の人たちにも読んでほしいなあということでした。営業としては、とりあえずリードだけ取れればいい、と目先のことに目を向けがちです。そして、彼らの声が強いとマーケの人も流されてしまったりして。そうなると、ここで永井さんがあげている、対症療法になってしまい、根本的な解決にならなくなってしまうこともあるのですよね。また、「マーケ担当って何の仕事してるんだ?広告を発注してるだけじゃないのか?」なんていう人にも、マーケ担当者の仕事を理解してもらうのに最適ではないかと思いました。

16章に分かれているので、数人のグループで朝、カフェに集まって、「自社の場合はどうだろう?」と回答を準備してきて勉強という使い方もできそうだと思いました。そうしたら4ヶ月(16週)で、何かじわじわとスキルが染み込んでいきそうです。

それにしても、この本のように、マーケに詳しい人から、コーヒー1杯でコーチングが受けられたら、すごくいいですよね!

朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力―真の仕事力は、理論と実践の両輪から。
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プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

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