きょこ コーリング:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) きょこ コーリング

広報・マーケティングを中心に、ソーシャルメディアそしてアプリなど、マーケッターの関心事を綴ります♪

« 2009年8月10日

2009年8月11日の投稿

2009年8月20日 »

先日書いた、「外資は嫌なんだよね」という人たちというエントリが予想外にアクセス数があったので、今回は、「じゃあ、外資系で生き残っていくためにはどうしたらいいの?」「外資系でもすごい仕事のできる人でなくても、普通に仕事をして、ずっと勤めてる人もいると思うけど、彼らはどんな努力や工夫をしているの?」への回答編としたいと思います。ぱっと思いつくのは以下のようなことです。念のため、mixi日記に先にアップして数人のオルタナブロガーさんに見ていただき、少し修正しました。なお、特定の人のことを書いているわけではないので、誤解をされませんよう、宜しくお願いします。私が勤務してきた会社での体験や、外資系勤務の友人から聞いた話をもとにまとめました。

とにかく英語力に磨きをかける

上司だって、言葉が通じるほうがありがたいので、とにかく、英語力の習得に命をかけている人。TOEIC満点の人もいたりします。普段から英会話教室に通って、英語力が落ちないよう、また更に磨きをかけるように努力されています。

出世をせず微妙な位置にとどまる

高成績を残して、出世してしまうと、重圧がのしかかってきます。敵も増えます。よって、微妙な位置にとどまり、出世しすぎないようにします。

営業など、報酬は一時的に高額だけど、結果が確実に求められる部署に行かない

外資系IT企業の営業担当者は、会社によっては高いコミッションで社長より稼ぐ人もいますが、売れなかった場合は3ヶ月や6ヶ月で解雇され、競合 他社で採用され、そこでもまた6ヶ月で解雇・・・ということもあります。この手の転職はだんだん苦しくなるので、管理部門やサポート部門などに所属すれ ば、営業ほど稼げなくても売り上げがあがらないから解雇ということはありません。

レポートはきちんと、場合によっては人がやったものも自分がやったもの

外国人上司が喜ぶようなレポートを期限までに出します。たいていの場合、指定のフォーマットがあり、それを本社(もしくは日本がAPACの傘下にある場合、APACのHQ)で上司がマージします。場合によっては、他の部署がやって、自分が少し関わったものも、自分のレポートに混ぜたりして「こいつはすごいな」と思われるようにします。

特定上司に仕える

外資でも派閥というか、なんと言うかそういうものがあるので、長いこと支持されそうなえらい人につきます。会社が傾いてその人が転職した場合など も、よいポジションに引っ張ってもらえることもあります。ただ、人選を間違えると大変です。主流だと思っていた上司が、主流から外れてしまうと、自分の首 も危なくなります。 勢力図を作って、管理し、どっちにつくかを真剣に考えている人もいるとかいないとか。

部下と自分の上司を合わせない、話をさせない

自分の部下やアシスタントと、自分の外国人上司を会話させないようにブロックします。日本法人社長秘書が、本社のCEOに対して、「うちの社長は ダメです。私が社長になったらもっと製品が売れます」と直訴して、秘書が翌日から社長になって、元社長が解雇されて売り上げが大幅に躍進なんていうソフト ウェア会社があったとかいうウワサも聞いたことがあります。(注:360度評価が導入されている会社では難しいようです)

ちょっといやらしい部分と、役に立ちそうなノウハウとあわせて書いてみました。別に外資系だけじゃなくて日本企業にもあてはまるのじゃない?などの意見も寄せられましたが、どうでしょうか?

きょこ

« 2009年8月10日

2009年8月11日の投稿

2009年8月20日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
kyoko
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ