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2009年7月31日の投稿

2009年8月2日 »

以下は大企業ではなく、中堅企業や中小企業、新進気鋭のベンチャーなどの場合のお話です。

記者にプレスリリースを送った後に、果たしてその内容でよかったのだろうかと思うことがあると思います。

内容を振り返る方法としては、いくつかあるのですが、今回はメインとなる2点を挙げてみたいと思います。送信先についての話はまた別の機会に触れたいと思います。

1.質問が来たかどうか

プレスリリースに肝心なことが抜けていると、電話で記者から問い合わせが来ます。もしも同じ問い合わせが複数来たら、それはプレスリリースに入れておいたほうがいい事柄である場合が多いです。たとえば、新製品の場合、価格や前バージョンとの違い、販売方法、発売日などは入れ込んでおいたほうがいい内容です。

2.ニュース記事が出たかどうか

大手の大きな発表と重なった場合に、記事が出ないということもありえますが、そうではない場合でまったくどこの媒体にも掲載されなかった場合、以下の原因が考えられます。(送信先がふさわしくなかった可能性もありますが今回は内容について書きます)

  • 自分ではニュース性が高いと思ったけど、ニュース性に乏しかった
  • 今のトレンドとかけ離れていた
  • 内容がわかりづらく、記者に理解してもらうことができなかった
  • 記事に必要な内容が欠けていた。
  • サブジェクトが不適切で読んでもらえなかった。目立つように★などの記号を入れてメールで送ったが、スパムと間違えられた
  • リリース文が長すぎて読んでもらえなかった
  • 客観的に事実を書かずに「すごい」「日本一の」「圧倒的な」などのワードを根拠もなく並べていた

などがあると思われます。

原因を絞り込んでいくことが改善につながると思います。外資系の場合、本社からの制約も大きいと思いますが、上場していない日本企業の場合は、かなり融通が利きますから、工夫の余地があるように思います。

それから、プレスリリースを広告のキャッチコピーのように凝らなくてはいけないと思っている人もいるようですが、そうではないと思います。簡潔にわかりやすく事実を伝えることが大事です。

ある記者の方には「文章を練ったり、てにをはを直してる暇があったら早く送ってください。文章は本職である自分たちがわかりやすくまとめますから」と言われました。最近ではプレスリリースは自社Webサイトに載せるのも目的だったりすることも多いのである程度凝っている内容にする会社も多いかもしれませんが、読み手のことを考えて送るようにしたいものです。


きょこ

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プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

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