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2008年10月1日 »

何故か転職の季節のようです。先日はLinkedInを使ったリクルーターさんについてブログに書きましたが、外資のITの転職ではリファレンスを取るのが一般的です。他の業界のことはわかりませんが。

この場合のリファレンスとは、以前勤めていた会社の人などに、その人の評判などを確認する作業です。

企業側もせっかくお金をかけて(リクルーターへの報酬、求人情報誌掲載など)採用した人がイマイチな人だったりしては困るので、面接では探れないことを探るわけです。面接では好感度大だったのに、前職では、協調性がなく正論だけを振りかざしていたとか、社内で大きなトラブルを起こしていた、引継ぎをせずにPCを叩き壊して辞めていった、英語だけは完璧だけど実務もマネジメントも全然ダメなど、その人の「本性」のようなものが見えたりすることもあるようです。(注:たまたま仲の悪い人がリファレンス先になってしまい、不採用になった話を先日聞きましたが、複数の人から話を聞くのが一般的なので、たまたま仲の悪い人に評判を聞かれたとしても、他にも肯定的なコメントをしてくれる人がいれば大丈夫です)。

求職者が推薦した人に対してリファレンスを取る作業だと、知り合いなので、良いことばかりを言うケースが多いため、リクルーターや企業の採用担当者は独自に知り合いなどを通じて求職者の元同僚などにリファレンスを取ることが結構あるのです。

そんなわけで、会社で嫌な思いをして転職する人も、ちゃんと引継ぎをして、同僚や上司にはよい印象を残して、きちんと辞めていくほうが得をします。

また、外資の場合、上司が一緒に働きたい部下を引っ張ることもあります。評判が悪いといつまでも引っ張ってもらうこともありません。

ときどき「うちの会社嫌だからめちゃくちゃにして辞めてやるんだ!」などと怒っている人に出くわすことがあります。それは絶対にやめたほうがいいと思います。特にITは狭い業界なので、後々そのような行動が自分の首を絞めることになりかねないのです。

嫌な思いをしたとしても、それまで自分のお給料を払ってくれた会社です。せっかくだからよい思い出になる辞め方をしたいですよね。

何らかの事情で、入社した会社が自分に合わないケースもあると思いますが、辞めるときは大人の対応が良いと思います。

それが相手のためにもなり、自分のためにもなり、Win-Winになります。

先日、電子メールで辞表というブログのエントリを読んだことと、最近元同僚についてリクルーターに尋ねられたことで、こんなエントリを書きたくなったのでした。

きょこ

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プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

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