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« 2008年2月16日

2008年2月17日の投稿

2008年2月18日 »

知人とある会社の社長の話になりました。この社長がとてもすごい人なのです。
社員を大事にするというのはよくわかるのですが、辞めていく社員に対しても、
とてもちゃんとしているのです。

ある社員が辞めた日、社長自ら社用車で1時間近くかけてその社員を家まで送り届けたり、またはお別れ会を開いてプレゼントをあげたり。そのほかにもいろいろと配慮があるようです。

その結果何が起きているか。

退職した社員が、また戻ってきて活躍する(今度は辞めない)
退職した社員が社外からもビジネスのサポートをしてくれる(有益なアドバイスなど)
退職した社員に足を引っ張られることがない

そうなのです、辞めた後も社員と会社が良好な関係を保っているのです。
ITの業界は狭いので、似たようなところに転職するケースが多く、
転職した社員のお陰でビジネスが広がることもあります。

特にそんな見返りを考えているわけでないと思うのですが、大変人気のある社長さんのようです。そしてビジネスをサポートしてくれる「サポーター」が社外にもたくさんいらっしゃるそうです。

逆に、ひどい形で会社と社員の付き合いが終わる会社もあると聞きます。

私は以前リストラに遭った話をブログに書きましたが、外資IT業界のリストラはかなり頻繁で
落ち込むもののパッケージが出るので(=特別に退職金みたいなものが出るので)、
金銭的な痛手は大きくありません(精神的な痛手は大きいですけど)。

よって、対応がひどいという話を聞くと、たいていは自主退社にからむものです。

そしてそういうネガティブ情報が、狭い業界なのでぐるぐる回ってしまいます。

そう考えると、辞める社員にきちんと誠実に向き合っている社長が一番
賢いのではないかと感じますが、どうなのでしょうか。



きょこ

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プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

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