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 MooCowMusicのBandプラットフォームを使えばなんでもできるかというと、そうではありません。当然ながらうまくいかないものもあります。今回は失敗談を。

 「ミクシレーター」に続いて何を作ろうかと考えていたんですが、「おしゃべり」ってのはどうかと思いつきました。

 あいうえお順に音をならべていって、初音ミクに発音させるというBand instrument。

 あいうえお……わをん……がぎぐげご……ぴゃぴゅぴょ——といったボタンをすべて用意すればいいのですが、それだとさすがに数が多すぎで、95個くらいのボタンを320×480の画面に配置することになります。実際にはシーケンサーはinstrumentの変更ボタンがあるのでそれよりも小さい。

 あまり実用的ではない気がします。

 ボタンの数を少なくして日本語をマッピングするのに、子音+母音にすればなんとかなるかもと考えて、Audacityで無理矢理分解し、マッピングしてみました。

 iPhoneはマルチタッチができるので、ボタンの同時押しで子音と母音を発音させればいいのではと思ったのです。母音は子音から遅れて発音するようにあらかじめエディットしておけばいい、と。

 結論からいうと、うまくいく音もあれば、まるでその音には聴こえない、というものもあり、発表できるレベルには達しませんでした。子音をうまく分離できないのなら、子音のところだけをPRIMAにやってもらえばどうかと試してみましたが、逆にぜんぜんダメ。音声合成の難しさを実感したのでした。

 左手で母音、右手で子音を押すやりかたなら、同時押しができると思ったのですが……。

 Band instrumentがさらに進化して、同時押しがトリガーとなって特定のサウンドファイルを再生できるようになれば、合成ではなくて独立した音を鳴らせて、うまくいくと思います。

 でも、本当はこんなのを使わなくても、もっといい「おしゃべり初音ミク」はあるんです。

 以前「キーボードになった初音ミク」で紹介した、「IROHAROID with 初音ミク」というFlashプログラムがそれなのですが、いまはそのサイト自体が消えているもよう。ニコニコ動画にそのムービーのみが残っているので、チェックしてみてください。

 タイピングソフトのように、リアルタイムでローマ字ひらがな変換をして、ひらがなになったらその音を再生するというソフトです。iPhoneならば予測変換を確定させたら発音する、というふうにできるかと思うのですが。

 このIROHAROIDどこへ消えてしまったのでしょうか? ローカルに保存しておけばよかった……。

 iPhone用の日本語おしゃべりアプリ。wavファイルを自由にアサインできるようにしてくれれば、MooCowMusic Bandでなくてもいいんですよ。言葉に障害のある方が使えるソフトウェアとして需要はあると思うので、App Store向けに開発されるといいなあ、と思います。

関連記事:
初音ミクmeetsカオシレーターな「ミクシレーター」をつくった
キーボードになった初音ミク

koya

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松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

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