ここ最近自分にとって80年代ってなんだったのかな…ということであれこれ書籍を買い込んだりしている事については簡単に紹介したりしてますが、そもそも昭和40年生まれのわたしが幼稚園の頃はマンガの存在自体を否定する風潮が一部にあったような記憶があります。

また音楽しても、ロックとかは不良のやるもの…とかかなり差別的な見方が多数派で、テレビアニメや単独ヒーローモノや、戦隊ヒーローモノのテレビ番組もいろいろ登場してきた時代を過ごしていますが、クールジャパンという名のもとに、世界に日本のアニメコンテンツなどを紹介するとか、コスプレな人たちが外務省を訪問するような時代になるとはその当時にはまったく想像もしていなかった方がほとんどではないでしょうか。

私と同年代の方は、宇宙戦艦ヤマト、カリオストロの城、スターウォーズ、ブレードランナーなどなど、初回放映および封切り時に体験する事が出来たラッキーな世代と思われ、音楽のほうも、80年代は電子音楽・楽器の進化により様々な音楽スタイルが生まれてきて、その影響は今も大きく刻まれて居る訳ですが、最近こんなニュースが流れていたのをご存じでしょうか?

日本の戦後における音楽文化の形成においては、渡辺プロダクションの創始者である、渡邊晋氏のシックス・ジョーズの功績は非常に大きいものがあると思われ、この後のクレージーキャッツ、ザ・ドリフターズなどのジャズ的要素を盛り込んだバンドから、かなりざっくりですが、ロカビリー、ロック、フォークソング、ファンクやディスコブームなど米英の音楽的な流行を取り入れながら進化し続けている現在、米国の音楽シーンでの成功という点においては、坂本九さんを紹介しない訳にはいきませんが、はっぴいえんどやサディスティックミカバンド、YMOといったバンド(ユニット)の名前は覚えておいて損はないかと思います。

ロックブームだけでなくフォームソングなどにおいても海外アーティストへの憧れや尊敬の念がどうしても似たような楽曲になってしまう事は多くある訳ですが、そもそも欧米圏におけるブルースやファンクなどの音楽カテゴリにおいても、ブルースとホワイトブルースという区別だったり、ファンクとホワイトファンクというような区別があって、著名な白人ミュージシャンであっても、その音楽が原点・源流をちゃんと理解し、その音楽が訴えるべきものをちゃんと体得しているのか…が問われ続けているジャンルが存在し、日本人ミュージシャンにおいても、その領域に到達したいと思いながら日々精進している人が沢山居るわけです。

なのでブルースなど黒人音楽のルーツを白人ミュージシャンが追い続けている現実を踏まえると、「日本人の音楽なんか海外のモノマネだよね」という批判は当たってもいるし、またそれは特定ジャンルを追求していく上で「モノマネ」は必要不可欠な要素だと言うことも出来ます。

このような音楽背景を考えたときに、先ほど紹介したボカロ曲という音楽スタイルが認知され、その楽曲を購入するために米国からのアクセスが急増しているというのは、自分の限られた知識の中での解釈ですが、先ほどの坂本九さんの「SUKIYAKI」の成功から、サディスティックミカバンドYMOらの海外好演成功を話題として逆輸入しながら日本マーケットで成功を収めるパターンから、80年代中盤のラウドネスや90年代のSuper Junky Monkeyの米国進出、90年代後半からのBOOM BOOM SATELLITESのヨーロッパでの成功などと同様もしくは、それ以上の快挙もしくは、大きな潮流の始まりとして記録される可能性がある事かも…と思っています。

楽器メーカーとして著名な製造メーカーは日本に複数ありますが、音楽ジャンルが日本発で世界標準になるという事は特筆すべき事であり、こと「VOCALOID」については日本で開発され、その利用方法は日本人がコツコツと積み上げてここまで来た歴史があり、その音楽的な背景を欧米だけでなく、ワールドワイドで音楽を学ぶ人たちがその制作手法などを含め勉強しながらひとつの音楽スタイルとして消化されていくという事になると、これはマジでクールジャパンとしてのコンテンツがひとつ出来上がったことになると思います。

松尾さんが書かれている「ボカロ嫌い」のエントリはアクセスランキングの上位にランキングしていてその注目度の高さが伝わってきますが、このエントリでの指摘については、私が思うに機械を操作して出来る事を演奏だと考えられない層の存在もあるのかな…と想像しています。

確かに自分もギターという昔ながらの楽器を自分の思うように演奏できる方が嬉しいだろうとは思うのですが、今日書いたような日本の音楽が世界に広まるという可能性考えた場合には、ボカロ嫌いとか言わずにここは優しく見守っていくべきなんじゃないのかな…と、

そして、一番格好悪いのは、現時点でボカロ嫌いを公言していたのに、ワールドワイドで楽曲への反応があると知った途端に手のひら返しをしてボカロ楽曲を制作してITMSに登録~販売するような行為は恥ずかしすぎる…と思った土日音楽ネタでございます。

Yasu-Sasaki

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佐々木康彦

佐々木康彦

Web・映像・音楽などの制作・プロデュースを行うCMパンチの代表取締役。ドリカムのバックバンドからIT業界に転身した変り種。当ブログでは社会・時事ネタの他、音楽ガジェット同好会「音ガ同」の活動や、最近は電子書籍の企画・制作の分野にも積極的に取り組んでいる様子を紹介していきます。

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