初音ミクmeetsカオシレーターな「ミクシレーター」をつくった
昨日書いた、iPhoneに偽KAOSSILATOR登場。佐々木さんのすごくカッコいい「12 Bars Blues」ハードロック版を堪能したので、こちらも改造してみました。音源を初音ミクに入れ替えた、「ミクシレーター」です。
合計50個のWAVファイルを配置するわけですが、横軸にはブルーノートを10音階。縦軸は発音する言葉を変えました。
具体的には、「だー」「どぅー」「でぃー」と、「でぃー」のピッチベンドアップするやつと、「だー」のピッチベンドダウンするやつ。
これを組み合わせてグリグリすると、高速スキャットをしているふうになります。これは、鍵盤楽器ではちょっと無理なかんじの演奏。VSTiで初音ミクをリアルタイム演奏しても難しいのではないでしょうか。
コルグのX-Yパッドは、横軸はたいてい音階ですけど、縦軸は音色ごとの自由な設定になっています。本家KAOSSILATORのディレイラマっぽい音色、L11は上下方向にフォルマントが変わるパラメータが割り当てているので、ミクシレーターはこれに近いかんじ。
ただ、ベンドアップとベンドダウンを組み込んだところが一工夫したところです。
今回はブルーノートだけにしましたが、ありうる方法としては、異なるスケール、ドリアン、イオニアン、メロディックマイナーといったものを上下方向に割り当てて、自在なメロディーラインを駆使するといったこともできるのではないでしょうか。
鍵盤に固定されないインタフェースというのは実におもしろいですね。タッチパネルによるインタフェース構築というのはまだまだ可能性があるのだなと気づかされます。
たとえば、KAOSSILATORのスケール固定。これは間違ったノートを出さないという、画期的な手法ですが、iPhoneの予測変換もある意味近い。間違った入力をしにくい、できないインタフェースというのが小型タッチパネルPCでは登場するかもしれません。D4はどうかな? と、無理矢理IT系の話に戻してみました。
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追記:リクエストがありましたので、ミクの音源部のみをサンプルとして公開してみます。mikusilator.lzhをダウンロード