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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2013年4月22日

2013年4月23日の投稿

2013年4月24日 »

オープンデータを活用し、どのようなアプリケーションを提供し、ビジネスにつなげていのくというのがポイントの一つとなっています。

IDATE Research社が2012年6月に公表した「Open Data IT and telecom positions in the Open Data value chain」では、オープンデータ アプリケーションのカテゴリが整理されています。

image
出所:IDATE

これからのオープンデータ・アプリケーションは、

政府や自治体などの公共団体では、

• Apps for Democracy
• Danish Enterprise and Construction Authority
• DataGov US
• DataGov UK
• DataConnexion
• DataPublica
• ITDashboard

民間事業者では、

• Amazon
• Enel
• Google
• IBM
• Météo France
• Microsoft
• Keolis
• SNCF
• Veolia

などのオープンデータの主要プロジェクトから整理をしています。

日本語で少し整理をしてみたいと思います。(日本語が間違っているもしれません)

政治

・公的資金の配分

法的執行機関

・位置情報との連携による犯罪情報

交通機関

・交通情報
・交通規制情報(道路規制、渋滞情報など)
・移動時間
・時刻表
・交通遅延情報

環境支援分野

・(自由に乗れる)自転車情報
・リサイクル情報
・交通支援情報
・ドライバーと乗車希望者とのマッチング情報

都市生活分野

・公園や歴史物の位置情報

住宅情報

・コミュニティサービスの場所情報
・価格情報
・住宅の相場情報

サービス全般

・リアルタイム通知(天気、犯罪、汚染情報など)
・公共のインターネットアクセス情報
・ごみ収集情報
・公共施設の関連情報

医療・健康

・花粉情報
・糖尿病患者の遠隔監視
・モバイルヘルスケアサービス

文化

・街のイベント情報
・文化遺産の場所

以上のように、オープンデータは様々な分野での活用が想定されており、その分野の特性を理解し、サービスを展開するためのツールの一つとしてオープンデータ・アプリケーションを活用するということになるでしょう。

オープンデータそのものへの過度な期待をせず、その分野でのニーズを的確に判断した上で、データの必要性を考慮した上で、オープンデータを活用したアプリケーションを開発し、サービスを提供していくという取り組みが重要となっていくでしょう。

 

オープンデータ社会(1)オープンデータとは? 2013/01/21

オープンデータ社会(2)米政府におけるオープンガバメントの取り組み 2013/01/22

オープンデータ社会(3)世界の政府におけるオープンデータ戦略の取り組み 2013/01/23

オープンデータ社会(4)民間事業者の参入 2013/01/25

オープンデータ社会(5)米国政府におけるビッグデータ関連政策 2013/01/28

オープンデータ社会(6)日本におけるオープンガバメントの取り組み 2013/01/29

オープンデータ社会(7)公共データへの産業界からの期待 2013/01/31

オープンデータ社会(8)電子行政オープンデータ戦略 2013/02/1

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オープンデータ社会(10)総務省などの取り組み(クラウドテストベッドコンソーシアム) 2013/02/5

オープンデータ社会(11)経済産業省などの取り組み(DATA METI構想など) 2013/02/13

オープンデータ社会(12)オープンデータアイディアボックス 2013/02/14

オープンデータ社会(13)自治体のオープンデータの取り組み 2013/02/15

オープンデータ社会(14)パブリックデータとは? 2013/02/18

オープンデータ社会(15)オープンデータによる市場創出のためのプレイヤー相関 2013/02/19

オープンデータ社会(16)政府、自治体のオープンガバメント、オープンデータの主な取り組みのまとめ 2013/02/20

オープンデータ社会(17)International Open Data Day in Japanのまとめ 2013/02/25

オープンデータ社会(18)日本におけるビッグデータ関連政策 2013/02/27

オープンデータ社会(19)震災ビッグデータ 2013/03/4

オープンデータ社会(20)オープンデータマーケットプレイス 2013/03/5

オープンデータ社会(21)オープンデータの需要と供給 2013/03/6

オープンデータ社会(22)オープンデータ8つのビジネスモデル 2013/03/7

オープンデータ社会(23)パブリックデータを整理する 2013/3/8

オープンデータ社会(24)電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(仮称)(案) 2013/4/3

オープンデータ社会(25)情報資源/データ立国に向けて 2013/4/5

オープンデータ社会(26)オープンデータにおけるライセンスのあり方 2013/4/9

オープンデータ社会(27)二次利用の促進のための 府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン) (仮称) (案) 2013/4/10

オープンデータ社会(28)オープンデータ推進における情報リスク 2013/4/11

オープンデータ社会(29)総務省の実証事業の取り組み(公共交通分野) 2013/4/12

オープンデータ社会(30)総務省の実証事業の取り組み(地盤情報) 2013/4/15

オープンデータ社会(31)総務省の実証事業の取り組み(災害時通行実績情報) 2013/4/16

オープンデータ社会(32)IT戦略におけるオープンデータ/ビッグデータの位置づけ 2013/4/17

オープンデータ社会(33)日本版ITダッシュボードについて 2013/4/19

オープンデータ社会(34)スマートシティとデータ活用 2013/4/22

オープンデータ社会(35)オープンデータ・アプリケーション 2013/4/23

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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