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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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ううむ、これは画期的な機能なのか、それとも単に目新しいだけのアイデアなのか?"HelloWallet"というiPhoneの家計簿アプリに、位置情報を利用した新機能が搭載されたそうです:

HelloWallet Launches iPhone App with Location-Based Spending Guidance (Market Watch)

基本的には出費状況を記録し、予め決めておいた予算と比較・管理してくれるというアプリになるのですが、位置情報を利用した新機能というのがこちら:

Once the app determines the user's location, it will display how much is left to spend in the associated budget category and how much has been spent historically at that location. For example, if a user was standing in the Tabard Inn Restaurant in Washington, DC, HelloWallet's iPhone application will tell the user how much they have left to spend in their restaurant budget and how much they have spent over the past month and year at that specific restaurant.

アプリはユーザーの居場所を把握し、その場所に関係する予算がいくら残されているか、また過去に同じ場所でいくらお金を使ったかを表示します。例えば、ユーザーがワシントンDCのレストラン"Tabard Inn"に来たとすると、HelloWalletアプリはユーザーが予め設定しておいた「レストラン」予算にいくら残されているかを表示、さらにこのレストランで過去にどのくらい出費したかを教えてくれます。

HelloWallet

とのこと。上の画像はそのイメージで、ちょうど「カリブコーヒー」というお店に入って、11月の「カフェ予算」が193ドル残されていること、またこのお店で今年195ドルを費やしていることが分かりますね。なんだか「ここで今年~円も使ってるのか……」という思いを抱きながら食事するというのもどうなんだろう?という気がしますが、出費の管理に新しい概念を持ち込むものであることは間違いなさそうです。またプッシュ配信が可能になれば、「今年10万円以上出費しているお店に近づいたら警告して欲しい!」的な使い方ができるかもしれません。

このアプリがどこまで人気になるかは別にして、スマートフォンの普及で位置情報というものが手軽に扱えるようになったことで、様々な分野やシチュエーションで「位置」が関係してくるということが増えてくるのかもしれませんね。一方で企業の側から考えると、より「マーケティングに活用できそうなデータ」が増えることを意味するのではないでしょうか。個人的には"HelloWallet"のユーザーとなるよりも、ユーザーの出費履歴を束ねて、「この場所でこんなにお金が落ちている!」的な情報を手にしてみたい気分に駆られています。

【○年前の今日の記事】

飢えと戦う YouTube (2007年11月23日)
YouTube がテレビの救世主となる? (2006年11月23日)

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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