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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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ソニーのデジタル一眼レフカメラ、「α100」が売れているそうです。オルタナティブ・ブロガーの方々にも写真を撮られる方がいらっしゃいますが、僕の友人でも写真に凝っている人がいて、プロ並みの写真を披露してくれます。それを見ると、僕も「せめて道具だけでも良いものを」などと一眼レフが欲しくなってしまったりして・・・デジタル一眼初心者向けの製品であるα100は、ちょっと気になる存在です。

このα100、発表から発売までの1ヶ月間に、全国700ヵ所で「ユーザー体験会」を開催したそうです。一眼レフ製品では珍しくないそうですが、ソニー商品としては初の試みだったのだとか。確かに初心者にとっては、10万円を超える品物をお店でちょっと触っただけで買うなんて、とても恐くてできません。実機が触れる体験会は、そうした不安を取り除くのに大きな効果があったことでしょう。その甲斐もあってか、例えばITmedia の調査でも、ソニーのデジタル一眼に対する人気が高まっているという結果が出ています。

考えてみれば、試してみないと買えないというのは高額な機械に限ったことではありません。その製品を新しく購入する人には、程度の差はあれ「買って後悔しないかな」という不安がつきまとうものでしょう。メーカー側もそんな不安を察してか、最近はこんな「お試し」が登場したそうです:

■ マーケット仕掛人 -- <無料のヒゲそりバー> 新製品試せるコーナーも (日経流通新聞 2006年9月8日 第1面)

ジレットが男性用カミソリの新製品「ジレット フュージョン ファイブワン」をプロモーションするにあたり、東京・大手町に「シェービングバー」をオープン、プロの理容師に同製品を使って無料でヒゲそりをしてくれるサービスを行った(9月1日で終了)とのこと。またバーの中には、自由に新製品を試せるコーナーなども設置していたそうです。

「5枚刃のヒゲそり」と言われて、即座にその価値を認める人というのは少ないのではないでしょうか(まったくの個人的な感想ですみません)。僕は3枚刃のものを使っているのですが、それでも日常生活に困らない程度(?)にはキレイに剃れていますし、4枚、5枚と増やしていく意味をあまり感じません(しかもカミソリの刃は「互換性」が無く乗り換えコストが高いため、簡単には「機種」を変更する気が起きない)。しかし「シェービングバー」のようなサービスがあれば、その違いを実感し、5枚刃に不安なくシフトできるでしょう。しかもプロにヒゲそりをさせることで、誤った使い方によって製品本来の実力が発揮されない、という事態も回避することができます。

「お試し」の重要性なんて十分理解しているよ、と言われるかもしれません。しかしα100が全国700ヵ所で展開した「ユーザー体験会」や、ジレットの「シェービングバー」ほど「お試し」に力を入れたケースというのは少ないのではないでしょうか。例えばスーツを買う時、皆さんもちろん試着されると思いますが、試着室は狭い個室に鏡が用意されているだけ・・・というパターンが多いと思います。そこに机を置いたり、PCを置いたりして、「そのスーツを着ながらオフィスで仕事した場合が疑似体験できる」なんて工夫があったらどうでしょうか?恒常的にそんな広いスペースを用意するのが難しい、というのであれば、シェービングバーのように華やかなイベントにしてしまっても良いかもしれません。

しかし本当に「お試し」が必要なのは、コンサルティング業界かもしれませんね。「コンサルタント1日お試しレンタル」なんてサービスが日常化する世界になったら恐いかも・・・。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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