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松尾公也さんのオルタナティブ・ブログ"CloseBox and OpenPod"で、あるミュージシャンの作った「反違法ダウンロード・ソング」についての記事がありました:

アル・ヤンコビックが訴える「違法ダウンロードはやめよう」(CloseBox and OpenPod)

アル・ヤンコビックが何者か?という点については、松尾さんの記事からもリンクされていますが、鶴田裕史さんのオルタナティブ・ブログ「IT業界のマーケティングを問う」にて詳しく解説されています。で、彼が音楽の違法ダウンロードを止めようという歌を作ったとのことなのですが、その歌詞はものすごい脅し文句のオンパレード。まぁ彼がどんな人かを知っていれば、ジョークで済まされる歌でしょう。しかし大手レーベルの上層部は、きっとこんな風に考えているに違いない・・・と勘ぐってしまいます。

その一方で、タイミングの良いことに(?)あのボブ・ディランが違法ダウンロードについて物議を醸す発言をした、というニュースが伝わってきました:

ボブ・ディラン、レコーディングの音質に苦言(asahi.com)

記事によると、

違法ダウンロードに悩む音楽業界が、人々が無料で音楽を手に入れていると苦情を唱えていることについては、元々何の価値もないんだから問題ないじゃないか、と一蹴した。

とのこと。ただしこの言葉は「レコーディングの音質が悪い」という文脈の中で発せられたもので、ネットでは「音楽全般が『価値がない』と言っているのではなく、レコーディングされてCD化・あるいはMP3化された音楽は『価値がない』と言っているのだ」と解釈する向きもあります。英語での発言内容については、次の記事で確認できます:

Bob Dylan: Technology Sucks (Wired News)

うーん、解釈は人それぞれだと思いますが、やっぱり音楽全般の否定というよりも、「ライブにはかなわないぜ!」といった内容のようですね。ダウンロードで聞ける音楽なんて本物ではない、そんなものタダでいいじゃないか -- という発言なのだと、僕は解釈してみました。

「違法ダウンロードできる世界」での音楽業界のありかたについては、様々な方々が分析をしていらっしゃいますので、ここでは深く立ち入らないことにします(うっかり立ち入ってハマるのが恐いので・・・)。しかしよく言われるように、フリーの音楽配信を呼び水にして、CDやライブチケットの売上げ、関連グッズの売上げなどにつなげていくというモデルは十分可能なのではないでしょうか。ディランの言う通り、MP3ファイルがどんなに頑張ってもライブの迫力には敵いません。違法ダウンロードはもちろん違法ですが、それを厳密に取りしまることの費用対効果を考えれば、拒絶よりも有効活用を考えたほうが建設的だと思います。

ところでディランは"Even these songs probably sounded 10 times better in the studio when we recorded 'em."と仰っておられます。スタジオの方が10倍マシですか。あぁ、久しぶりにライブに出かけたくなってきました。なんでもまたクラプトン御大が日本公演されるとか・・・。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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