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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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WEB2.0 の時代になり、音楽を取り巻くビジネスモデルはますます多様化しつつありますが、ファンとアーティストが利益を共有するサービスが現れたそうです:

Bands funded by their fans (Springwise)

ドイツで登場した、SellaBand というサービス。日本でも「アイドル育成ファンド」や「ゲームファンド」などというものがありますが、その発想に近いように思います。仕組みはこんな感じ:

  • インディペンデントのアーティストが、SellaBand のサイトに登録する。
  • ユーザーは登録されたアーティストの中から、お気に入りを探す。
  • 気に入ったアーティストが見つかった場合、ユーザーは$10払って"Part"(株のようなイメージ)を買い、そのアーティストの"Believer"になる。
  • Part を5,000集めたアーティストは、プロ用の有名レコーディング施設でレコーディングができる。
  • レコーディングされた楽曲はCDとして販売されるほか、WEBを通じて無料で配信される。ただしWEBには広告が掲載されていて、SellaBand は広告収入を得る。
  • CDの売上と広告収入により得られた利益は、アーティスト/ユーザー(Believer)/SellaBand の間で3等分される。

という風に、アーティストと SellaBand だけが得をするのではなく、アーティストを応援したユーザーも得をするという仕組み。従ってユーザーは、ブログやSNSを通じて積極的にPRをすることになり、クチコミも期待できる・・・といったところです。

あるアーティストが人気を得るか否かは、アーティストの実力・所属事務所の力・プロモーション方法といった要素だけでなく、ユーザーの果たす役割も大きいわけです。その意味では、ユーザーともプロフィットシェアしようという SellaBand の姿勢はアリだと言えるでしょう。ただしこの仕組みだと、純粋に「このアーティストの曲が好き」という理由で応援するのではなく、「このアーティストは人気が出そうだから(それによって将来得をしそうだから)」という理由で応援するユーザーも出てくるかもしれませんね。「アイドル育成ファンド」や「ゲーム開発ファンド」と似た発想だと感じたのはそれが理由です。

しかし応援の理由はどうであれ、てっとり早く支援してくれる人を集めてCDを出したい、というアーティストにとっては魅力的なサービスでしょう。他にも本格的にミュージシャンとして活動する気はないけれど、1~2枚CDを出してみたいという簡単なチャレンジにも適しているかもしれませんね。また映画製作や舞台公演などのように、ある程度まとまったお金が必要な芸術活動などの場合には、こういった「資金調達サイト」という存在は貴重だと思います。「株式市場型資金調達サービス」は、もしかしたら今後さまざまな分野に発展するのかもしれません。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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