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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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2006年8月15日の投稿

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ITやWEBの発展により、これまではコンテンツを消費する側に過ぎなかった一般人が、作り手の側にまわるという"User Generated Contents (UGC)"の例が増えています。例えばブログなどは、活字メディアに対するUGCの例と言えるでしょう。他にも様々な例を見ることができますが、最近はこんな発展形が登場してきたそうです:

■ 耳より! -- 社会経験 漫画に生かす(日本経済新聞 2006年8月15日朝刊 第27面)

タイトルだけでは何のことかさっぱりだと思いますが、マンガに関するUGCの例です。東京・渋谷の日本マンガ塾が、今年9月から社会人や中高年を対象にマンガの原作・原案講座を始めるとのこと。講座では絵コンテなどマンガ制作の基礎も学ぶそうですが、原作・原案の作成を目的とした講座なので、絵が得意でない人も歓迎しているそうです。

記事によれば、「最近の漫画はより現実味のある作品に仕上げるため原作者と作画者が分かれる傾向にある」とのこと。確かに最近高い評価を受けたマンガの中にも、原作者・作画者が別の作品が見られますね。そこで作画だけでなく、原作・原案に焦点を当てた講座の登場となったわけです。言うなれば「UGCにも分業型のスタイルが生まれてきた」といったところでしょうか。

既存コースの参加者からは、「仕事や家族だけでなく、この時代に自分が残せるものを見つけることができた」という満足のコメントが寄せられています。たとえ自分が作画したのでなくても、原作という形で携われるだけで、十分な満足感・達成感が得られるのでしょう。だとすれば、もっと様々な役割・様々な単位で、一人一人が自分に合ったUGCを追い求めることが可能なのではないでしょうか。

例えば個人でブログを開設・更新するのが大変であれば、友人やサークルでブログを共有し、時間のある時に書き込んでみたり。今回のマンガ塾の取り組みのように、演技や撮影のノウハウを知らない人が、原作という形で参加したり。フルCGの長編アニメを作るのが大変であれば、簡単な Flash を作るところから始めてみたり(これは2chなどで「職人」と呼ばれる人々が既に登場していますが・・・)。もっと細かい単位・分野で分かれたUGCに、一般人がますます気軽に取り組むようになるのではと思います。

こうした「UGCのさらなる民主化」により、新たなビジネスが生まれてくるかもしれませんね。例えば Flash ですら操作が難しい、という人(僕もその一人)向けに、ごくごく単純なCGアニメが作れるソフトを開発したりとか。そういったエントリレベルのソフトは無償で配布してマーケットの裾野の広げ、より高度な機能に課金するという戦略も考えられるでしょう。CGの世界では既にそんな企業が登場しているでしょうが、同じ戦略をマンガや映画、音楽や彫刻などの世界にも展開が可能なのではと思います。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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