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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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昨日は一日中外に出ていたのですが、携帯電話とモバイルPCのおかげで、外出先でも問題なく仕事をすることができました。本当に便利な時代(休めないという点では不便な時代?)になりましたが、よく考えると、実は携帯電話は非常に使いづらい機械です。駅のホームなどうるさい場所では相手の声が聞きづらく、逆に喫茶店など静かな場所では周りに迷惑がかかります。機密情報を話すにも気を使わなければなりません。つまり理論上はどこでもコンタクトがとれる機械なのですが、社会的・心理的理由から使える場所が限られてしまうわけです。

そう考えると、こんな時代に逆行するような?装置が登場するのも必然かもしれません:

Private yapping booth (Springwise)

「携帯電話使用スペース」とでも呼ぶべき設備なのですが、公式ページにある写真を見てもらった方がイメージがつかめるでしょう:

The Cell Zone

要は「電話が設置されていない公衆電話ボックス」といったイメージで、この中に入って携帯電話を使うというわけです。外界のノイズが完全に遮断されるような仕組みになっているので、落ち着いて話ができるとのこと。電力まで備え付けられているかどうか不明ですが、もし日本で展開するならば、各携帯電話メーカーの主力機種に対応する電源まで用意されているとさらに便利ですね。また電波を受信する仕組みも備えることができれば(専門家ではないので無茶なことを言っているかもしれませんが)、例えば地下にある居酒屋にこのブースを設置して、「通話するためにいちいち階段を上がって外に出なくて良い」といったメリットも提供できるかもしれません。

携帯電話の時代になり、公衆電話ボックスの姿は街から消えつつあります。しかしよく考えてみると、公衆電話のブースは「電話をする」という機能の他に、「落ち着いて電話ができる空間を提供する」という機能があったわけです。携帯電話が置き換えたのは前者の機能だけですから、後者の機能を補う装置として、Cell Zone のような存在があっても良いかもしれませんね。もしかしたら公衆電話ボックス以外にも、「あとから出現したテクノロジーによって中途半場に置き換えられてしまったモノ」があるかもしれません。見落とされた機能を見つけて、それを補うビジネスを考えてみても面白いのではないでしょうか。

ちなみに Cell Zone でもう1つ面白い点は、そのビジネスモデル。なんと広告スペースとして利用することで収益を上げようとしているのだとか。例えは悪いですが、確かに公衆電話ブースはいわゆる「ピンクちらし」などが貼られたりしていたわけで、広告媒体として優れた存在だったと考えられるかもしれません。であれば、Cell Zone は「落ち着いて電話できる空間」に加えて、「広告媒体」という失われた機能を復活させる仕組みとも言えるかもしれませんね。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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