シロクマ日報:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) シロクマ日報

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

« 2006年7月12日

2006年7月13日の投稿

2006年7月14日 »

昨日のRBB TODAYに面白いコラムがありました。小笠原陽介さんが、ブログを後から修正することについて語られたものです:

ブログは鉛筆で書かれている( 小笠原 陽介 浅慮も言っとく)

ブログが簡単に修正可能なことを「鉛筆で書かれている」という巧みな例えで表現されていますが、それによって従来の活字メディアとの「重さ」の対比を感じることができます。確かにブログはえんぴつで書かれたものでありながら、それを広く世に出版してしまうような行為なのかもしれません。活字という修正不可能なもので発せられた意見よりも、軽く感じられてしまうことは確かにあるでしょう。

しかしブログが「私たちが「文字」に寄せて来た信頼を根底から変えつつある」という部分は本当でしょうか。僕はブログの台頭により、活字メディアの「重み」はむしろ増しているように思えます。ブログにより誰でも情報発信できるようになったことが、逆に一部の責任ある人々(誤った情報を発すれば、発信者として特定されて責任を問われるという意味)により、修正不可能なメディアを通じて発せられる情報の信頼性・クオリティの高さを際立たせているという面もあるのではないでしょうか(もちろん全ての活字メディアが良質なものばかりではありませんが)。その意味で、ブログの中にある言葉が軽くなっているとしても、言葉全体から重みが失われているとは思えません。

また逆に、「えんぴつで書く」ことの良さにも目を向けるべきなのではないでしょうか。確かに一度アップしたブログのエントリ全体を書き換えることには僕も反対ですが、アップした時点で得ていなかった情報の追記や、誤字・脱字の修正、文章の意味を変えない程度の表現の変更は認められるべきだと思います。それが「とりあえず情報を発信しよう」という気軽さを生み、速報性や良い意味での主観性といった、ブログの利点を作り出す結果となります。「修正可能」の短所を批判するだけでなく、こういった長所にも目を向けるべきでしょう。

ブログは簡単に・安価に始められて、誰でも使えるという点でも「えんぴつ」という例えに当てはまるかもしれません。また普段は活字を使っている人でも、下書きにはえんぴつを使うことがあるでしょう。えんぴつと活字という2つのツールは、使い手や使われる目的が異なるという点を理解した上で、お互いの長所を高めあうような関係を模索していければ良いのではないかと思います。

アキヒト

« 2006年7月12日

2006年7月13日の投稿

2006年7月14日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
akihito
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ