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手帳やカレンダーといえば、かつては1月で始まって12月で終わるものがほとんどでした。しかし最近は、新入学や入社にあわせて4月に始まるものも増え、最近では5月始まり・7月始まりというタイプも登場しているそうです:

■ 手帳変えてオンナ心彩る -- 「5月・7月始まり」タイプ人気 (日経流通新聞 2006年6月19日 第20面)

雑貨屋をのぞくのが好きなので、以前から4月始まりタイプが増えていたことは知っていたのですが、5月や7月から始まっているタイプがあることは気付きませんでした。記事では渋谷ロフトの様子がレポートされているのですが、同店ではここ数年、年末や年度末ではない時期に「今月から始まる手帳が欲しい」という問い合わせをする来店客が目立ってきたそうです。そこで昨年、試験的に行った販売が予想以上の売り上げを記録し、今年から一年通して手帳を売るようになったとのこと。またメーカーに依頼して5月・7月始まりタイプを開発、店頭に並べているそうです。

それではどんな人が、どんな理由で買っているのでしょうか。同じくロフトの例で言うと、購入者の4人に3人は20~30代の女性で、生活環境の変化や転職などに合わせ、「気分転換の道具として手帳を使っているのでは」と分析しているそうです。実際に「手帳を変えて心機一転がんばろうと思って」という30代の女性会社員の声も紹介されています。

確かに「ボーナスをもらったら辞めよう」と考えている人が、「新しい職場で心機一転!手帳も新しくしよう」ということで7月始まりの手帳を買う、というパターンは腑に落ちますね。5月始まりというのは微妙ですが、4月から仕事を始めた新入社員が5月で部署に配属になり、ここらで改めてリフレッシュ(あるいは5月病対策)ということで買っているのかもしれません。いずれにしても、「気分転換のための手帳」という発想が生まれていることは注目すべきではないでしょうか。

いまや転職はごく一般的なものですし、部署やプロジェクト、さらには恋人(!)が変わったときに「過去を清算して再スタートしたい!」という気持ちになるのは普通なことだと思います。いっそのこと、1月~12月すべて月で始まる手帳を開発しても面白いのではないでしょうか。さらに普通の時計に対するスウォッチのような感覚で、価格を安くしてファッション性重視という手帳を作り、気軽に買い替えをすることを促しても良いかもしれません。アドレス帳部分など、「これだけは残しておきたい」という情報が載っているページが簡単に取り外せて、新しい手帳にはさんでもカッコ悪くないように少し小さなサイズになっていたりするとさらに良いでしょう。

手帳のように、リセットやリフレッシュに役立つ商品/サービスには他に何があるでしょうか。もしかしたら、意外なモノが気分転換ツールに使われているかもしれませんね。隠れたリセット商品/サービスを見つけたら、機能一辺倒の設計から離れて、買い換えを促すような要素(今すぐ使える・安い・個性がある etc.)を追求してみても面白いのではないでしょうか。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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