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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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アメリカ企業のオフィスを訪れる度にうらやましく思うのが、オフィスを華やかに彩っていることです。それはお金をかけているということではなく、家族の写真や趣味の小物など、ちょっとした私物を使って自由に空間をアレンジしているという意味です。例えばボストンにある某IT系調査会社では、各個人のブースに好きなミュージシャンの写真を掲げたりして、忙しい現場に和やかな空気を醸し出していました。

そんな経験があったので、以下の記事を読んだときには「あれっ?」と思いました:

デキる人間の演出はまず机の整理から(nikkeibp.jp)

「有能だと見られるために、机の上を整理して何を置くか考えよう」という記事。日本的な意見のように感じるのですが、Forbs の記事を翻訳したもの。アメリカでもこんな考えの人がいるんだなぁと、ちょっと驚きました。

「机の上を整理整頓しよう」という考え方には賛成なのですが、疑問に思うのは以下の部分:

デスクの上やオフィスの装飾は、専門とする仕事に取り組む姿勢を強調するものでなければならない。そのためには、机の周りに、浮かれた服装で友人と一緒に遊び歩いている写真などを貼っていてはいけない。
(中略)
デスク回りに余計な小物を置かないこと。クライアントが頻繁に訪ねてくる職場では、特にこの点に気をつけなければならない。クライアントが見たいのは、あなたが楽しんだこの間の海辺のバカンスのことではなく、自分が依頼した案件に集中している姿なのだ。

僕の意見はまったく逆。職場だからって仕事関係のモノばかり置いていては、息が詰まってしまうのではないでしょうか?また私物を置いていれば、「○○さんってこんな趣味もあるんですね」などと同僚とのコミュニケーションも生まれます。もちろん程度は考えなくてはいけませんが、「浮かれた服装で遊び歩いている写真」も一概に悪いとは言えないと思います。

一方、クライアントのことも考えて机の上をキレイにしよう、というのは確かに一理あるかもしれません。しかしこれもバランス感覚なのでは。机の上一面に遊び道具が置かれているならまだしも、邪魔にならないスペースに家族の写真が置いてあるぐらいで「この人は依頼した案件に集中していない」と怒り出す人も少ないでしょう。個人的には、仕事関係の資料しか置いていなかったり、「自分の会社の特集記事が掲載されている雑誌の表紙を額に収めて飾って」いるような人たちよりも、私物を上手に使ってワークスペースをアレンジしている人たちの方が好感が持てます。そんな人たちの方が、きっとクリエイティブな仕事をしてくれるだろうと思うのですが、いかがでしょうか。

いずれにしても、職場は仕事内容と同じぐらい重要なものなのかもしれませんね。先日、以前から気になっていた『The Ten Faces of Innovation』を手に入れて読んでいるのですが、この中でも"Set Designer"として働く環境を整備する人物の存在が、イノベーションの成功に重要であることが説かれています(ちなみにこの本については、堀内さんの「発想七日!」のエントリが詳しいです)。机の上に私物を置くのが是か非か、オフィスで真剣に話し合ってみても有益なのではないでしょうか。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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