オルタナティブ・ブログ > 坂本史郎の【朝メール】より >

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

父の日にとiPad2と無線LAN環境とを岳父にプレゼント(シリーズ第七弾)

»

おはようございます。

思ったよりお天気が回復しましたね。
日差しも少し出ています。

今朝は先週末、「ちょっと早いですが父の日に」と、再びおせっかいをしてみた報告を。

==

■新たなるおせっかい

「どうしてもiPadを渡したい」

昭和一桁台の岳父(がくふ:妻の父)に、おせっかいを考えていました。

彼は、Wikipediaでの記述によると「日本の地理学者。山岳・氷河地形研究者であり山岳鳥瞰図作家として知られる」とあります。元々は国土地理院で日本の山々の測定をしていました。その後フリーとなり、ヒマラヤに13回行って氷河の研究をしたり、山の絵や鳥瞰図を描いたり本を書いたり。いわゆるその道のプロです。

著作も多く、「山を歩き山を描く」「山と氷河の図譜」「山の自由研究」「ヒマラヤ・トレッキング」などなど。作品も多く、たまに個展があるのですが、その作品の多さ、また製図ペンだけで5mにもなる日本地図が緻密に描かれたものが展示されているのには圧巻されます。

Iozawa_poster
★↑↑ 筑波で開かれた展示会のポスターより

Iozawa_map

★↑↑ 米沢盆地 陰影図

山が好きで、まさに「岳父」という呼び名が似合います。それだけ山が好きで地図が好きな岳父です。自分は最新IT技術と端末での地図体験をしてもらいたい衝動が止みません。

==

■ついに岳父にiPad2の環境をプレゼントしてみる

Google Earthが出た時や、Google MapがStreet Viewで充実してきたときもそうです。自宅に遊びにきてくれたときなど、自分はすぐにパソコンでデモンストレーションをしました。それを見て岳父、興味は持ってくれるのですがパソコンはどうしても操作してくれません。どうやらパソコンには信念を持って触らない人のようでした。(※実父もそうでした。それが今やiPadを毎日数時間触っています!)

そこで、iPadが出た時にはどうだろうかと。

住んでいるのが田舎の方で通信環境が今一つなのですが、何とかdocomo回線のPortable Wi-Fiでつないで、Google Mapをいじってもらいました。iPadなら地図を興味をもっていじってくれるので、そこに可能性を見出します。スワイプによる移動、ピンチイン、ピンチアウトによる拡大縮小が楽しい体験のようです。

前回訪問したときに、インターネットの通信環境をチェックしました。ブロードバンドが開通して、ルーターがあります。そこにぶら下げればすぐに無線LAN環境が作れます。その後、ビックカメラで無線LANのルーターを購入しておきます。最近は5000円を切るくらいの価格で手に入るのですね。

そしてついに、先週末。オンライン注文で届いたばかりのiPad2(白)と無線LANルーターとを持ちこんで設定しました。さすがブロードバンド+無線LAN+iPad2という環境です。地図やウェブページはサクサクと動きます。※20110531 11:00追記:あと、雑誌閲覧のビューンも入れました。

その後、あの山はどうだとか、この登山道は見えるかだとか。二時間ほどでしょうか、ひとしきりiPad2の地図を囲んで話がはずみます。

20110528_15_08_13_2

★視認角度が広いディスプレイがいいですね

==

■1日経った。どのように使っているだろうか?

基本操作を一通り説明するのも簡単でした。何せホームボタンで全てがもとに戻るというのは何ともいえない安心感があるようです。

マップアプリの使い方を伝授し、いくつかのホームページをホーム画面にアイコン化して置いて、充電の仕方を教えて、そのまま引き渡しました。

翌日、24時間後、はたしてどのように使われているか。

興味津津に電話をしてみます。

「どうですか?24時間フォローアップサービスです。うまく動いていますか?」

「あ、いやぁ、あの後、開けていないんだよね~。」

「・・・・・」

ううむ、はてさて。

このプロジェクトは大きなお世話になるのでしょうか??

==

■関連記事

iPad渡して半年、70代両親の生活に定着したか? (シリーズ第六弾)
iPad+3Gをプレゼント:70代両親2ヶ月目の報告(シリーズ第五弾)
iPadで将棋を始めた70代の父 (シリーズ第四弾)
iPadで倍賞千恵子:70代母シリーズ第三弾
70代の母、3週間後iPadを使っているか聞いてみました
iPad+3Gをプレゼント:70代両親5日目の報告
パソコンレスの昭和8年生77歳2人に試してもらいました
iPadへのネガティブな反応、「恐怖感を覚えたわよ、あの『板』。」

Comment(0)