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iPadで倍賞千恵子:70代母シリーズ第三弾

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こんにちは。

昼間は蒸し暑さがぶり返していますね。

sasaさんからいただいたコメント「このシリーズのファンです。」に、気を良くしてしまいました。ありがとうございます。第三弾をお届けします。その後、sasaさん、お父様にiPadを月末まで購入することをコメント欄に宣言されていました。実行して喜んでもらえるといいですね。

母には8月26日にiPadを手渡して、一度外でiPadを抱える母に会って説明した以来です。それなので、中間フォローが必要な時期でしょう。itunesの基地マシンになっているLet's Noteのパソコンを持参して、土曜日に様子を見に実家を訪問をしました。メモします。

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■倍賞千恵子効果

母は、待っていましたとばかりに、リチャード・クレイダーマンのCD5枚パックと、倍賞千恵子のCD6枚パックをドンと積み上げていました。それらをiPadに入れて欲しいとのご要望です。

早速、自分のパソコンを踏み台にしてiPadに入れました。さすがにセットで1万3千円したという『倍賞千恵子抒情歌全集』、iTunesでのタイトル情報すらありませんでした。18曲×6枚=108曲分のタイトルをせっせと手で入力する羽目に(涙)。

倍賞千恵子の曲を流しながら作業していると、父も懐かしいと、一緒にハミングしたりしています。母は若い頃に倍賞千恵子に似ていると言われていたらしいので、昔を思い出していたのでしょうか。父はiPadで倍賞千恵子が聞けるというのが痛く気に入ったらしく、自分にも貸して欲しいと母に頼んでいました。

iPadは筐体がしっかりしているので意外と音も良く、BGM的に音楽を聴くのに結構適しています。

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■文字入力を避けていた

両親は漢字辞書として電子辞書を愛用しています。『出番ですか?』というニックネームがテプラで貼られた電子辞書を脇に置き、テレビに出てくる言葉などが分からないと確認しています。それなので、iPadでは是非Wikipediaを使ってもらいたいと思い、Wikipanionというアプリを最初のページに登録してあります。入力方法を教えると、母がコメントします。

「このキーボードみたいのが出てくるとドキッとするのよ。」

それでアプリを終了してしまうのだと言います。そこで、キーボードでの入力の仕方を教えます。日本語と英語と数字の入力の仕方です。これで地図やSafariでの検索もできるはずです。冒頭のsasaさんにいただいたヒントでYouTubeで倍賞千恵子を検索して動画が出せるのも見せてみました。

どうやら入力が鬼門みたいです。だから、従来はメールを読んだり本を読んだり麻雀をしたり音楽聞いたりと、そんな使い方をしていたのですね。それだけでも充分に使えるところがiPadの優秀なところですが。

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■アプリの驚くべき終了のしかた

キーボードが出てきて、そこからの対処方法が驚きでした。なんと電源ボタンをいきなり切って、それでまた立ち上げていました。つまり電源OFFで回避していたのです。

まぁ、それでも問題は無いのですが、もう少し簡便にと、(□)ボタンでアプリが中断できることを教えました。さすが。家電的な使い方をされています。

「もうパソコンは使わないからあげるわよ」

昨年末に設定したWindows7のパソコンは不要になり、その場で持ち帰ることになります。うちの娘のものになりました。

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■印刷機能をご要望です

「あとはプリントアウトができれば完全ね」

音楽の設定も終わり、一通りの説明をしたら、母はいきなり印刷機能のことを言っていました。驚きました。まるで前日の16日の『Apple、iPadから印刷できる「AirPrint」を発表』というニュースを知っていたかのようです。

一時、iPadを直接コピー機に裏返して置いてコピーするという印刷方法が笑いを取っていましたが、やはりプリントが如何に要望されているものなのかということでしょう。AirPrint機能の研究は必要そうですね。

iPadならではのプリントアウト方法が実装されることが楽しみです。

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※20100921 07:30 コメントへのリンクをつけました。

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