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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

大学を見学させてもらって鳥肌が立つ経験をした

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昨日は金沢工業大学を見学させてもらいました。創立が60年前の私学。面白そうな論文だと思うと金沢工大の先生だったりします。そういう意味で産学連携の次なる候補として考えてたのです。

そこに昨年末のとあるパーティーで、知人と話していたら、その人が同大学のビジネスコースの客員教授をしていると分かりました。さっそく、大学の方を紹介してもらいました。オンラインでの打ち合わせでは、その大学が産学連携に積極的であるということも分かり、また、石川県に実験的キャンパスを様々に持っていることもわかり、訪問を少し楽しみにしていました。

昨日は大学を訪問、一時間半ほどの打ち合わせの後、実際に見学がスタートします。広々と取られたスペース、学生さんたちが学内で交流できる場、学内アルバイトができる仕組み、36524時間使える自習室など、珍しい工夫が多数ある大学だと分かりました。

そして、圧巻は図書室でした。タワー型ビルの中、厳格に管理された図書室。そこは「工学の曙文庫」と名付けれています。最初に待っていたのがガリレオ・ガリレイの本の初版。1632年の出版です。この出版の後捕まり、「それでも地球は回っている」との名言を残したことでも有名ですね。

ニュートンの本には数式が無く、幾何学図形が多数載っています。微分積分の概念が出来る前の著書だったのですね。天文学から物理学、そして電気の発見や化学、電磁気学へと発展。ダーウィンの種の起源やアインシュタインの一般相対性理論。連綿と続く発見と出版、そしてそれらが後続の研究へと影響を及ぼしている様が分かるのです。

教科書や単位の名前で知っているような人たちの著書。それらが古い紙の上に活版印刷でたどたどしく印刷されています。昔の人は本を入手すると、自分のコレクションとして背表紙を取り換えていたそうです。そのたびに小さくなっていくページ。残っているだけ奇跡と思われるような本たちです。棚の中と展示箱の中に続く世界を変えたような工学本。オークションなどで買い集めていると言います。ものによっては家が買える価格のものも多いとか。https://www.kanazawa-it.ac.jp/dawn/list.html

人類の知的活動の推移、それを伝えた本たちから威厳のあるオーラ。鳥肌ものの体験でした。そして、このようなことを実現しようと考えた人たち。それを連綿と続けている人たち。それにずっと投資を続けている大学。それも、より良い「人格形成」のためだというのです。

その他にも26万枚のレコードコレクションとそれを聞くためのボディーソニックという低音が振動する椅子。懐かしかったです。レコード盤の溝からそのまま針が音を取ってきて、溝に刻まれた音波が背中に伝わる体験。これも工学です。大きな統一規格に基づいて出来上がったレコードビジネス。ジュークボックスがレコードを交換する様も見ることができます。工学とビジネスを愛する自分としては、ものすごくうれしくなってしまう体験でした。

人格形成・技術革新・産学共同。この3つが創業の頃から重視されている金沢工業大学。その裏にある情熱や思想。そこを感じて考えると打ちのめされたような気持ちになります。e-Jan60歳になるころにそれだけのものを築いていることができるのか。もっと崇高な情熱を継続させないといけないと、自分の姿勢を正す必要性を覚えました。

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