中国のヒューマノイド・スタートアップの時価総額は2900億円に達している【中国ヒューマノイド】
写真はSouth China Morning Post記事"Agibot unveils AI model that allows humanoid robots to perform real-world tasks"から
設立2年で時価総額2,900億円のAgiBot
中国・上海発のスタートアップ「智元ロボット(AgiBot)」が、ヒューマノイドロボットの商用化において急速な進展を遂げています。2023年の設立からわずか2年で、同社は8回の資金調達を成功させ、企業評価額は約150億元(約2,900億円)に達すると報じられています。
出資者にはBYDや北京汽車、上海汽車などの中国大手自動車メーカーが名を連ねており、2025年にはテンセントも出資を決定しました。
AgiBotは、2025年に3,000〜5,000台のヒューマノイドロボットを生産する計画を立てており、これはイーロン・マスク氏のTesla Optimusと肩を並べる規模です。
同社の製品ラインナップには、産業現場での作業を想定した「遠征A1」や、針の穴に糸を通す精密作業が可能な「遠征A2」などが含まれます。これらのロボットは、工場の柔軟な製造ラインや重量物・特殊作業向けのモデルも展開しており、製造業への応用が期待されています。 scmp.com agibot.com
日本の自動車業界にとって、AgiBotの技術は製造現場の自動化高度化や新規事業創出に直結する重要なテーマです。同社のヒューマノイドロボットは、組立ラインでの人間の代替や、危険作業の代行など、多様な応用が可能です。また、AgiBotはオープンソースのデータセット「AgiBot World」を公開しており、これにより日本企業との共同研究や技術連携の可能性も広がっています。 AIbase
AgiBotの急速な成長と技術革新は、日本の製造業にとっても大きな示唆を与えています。今後、日本の自動車メーカーがAgiBotとの連携を深めることで、製造現場の革新や新たなビジネスモデルの構築が期待されます。
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以下にAgiBotの詳細を記している調査報告書があります。ご活用下さい。