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リサーチのプロとして長いこと歩んできた今泉大輔です。ChatGPT出現以降、Facebookで「ChatGPTとMidjourneyのビジネス活用を探って行く勉強会」を立ち上げ、「ビジネスパーソンにとってのAI」の観点で米国情報を収集して来ました。知的アウトプットの質と量を向上させるプロンプトの開発にも取り組んでいます。

OpenAIがDCをマイクロソフトからソフトバンクのStargateに移す報道をGrok3のDeepSearchに調べさせた

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Alternative2025Feb26E.pngのサムネイル画像

画像はカミさんが取り組んでいるMidjourneyの画像をLINEスタンプに仕立てるプロジェクトの1枚

米国のITのプロフェッショナルが購読している年間購読料399ドルのThe Informationに、OpenAIがAIデータセンターをマイクロソフトからソフトバンク(米国のStargateプロジェクト)に移すようだ...ということを報じる記事を出したということをData Center Cafeの記事で知りました。

OpenAI、2030年までにマイクロソフトからソフトバンクにコンピュート・ニーズを移行へ、8GWの稼働を見込む


こういう日本語サイトの記事を見ると、米国の元記事に当たって確かめたくなるのが小職の習性。The Informationに行ってみると上記のように年間399ドルを支払わないと中が読めません(ずっと昔は無料記事のサイトだったと微かな記憶...)。
では!ということで、最新の超高性能を誇るGrok3氏 にThe Informationの記事"OpenAI Forecast Shows Shift From Microsoft to SoftBank" の中身を調べて下さいとお願いしました。プロンプトは以下です。英語で聞くと英語のソースを調べてくれます。非常に強力な"DeepSearch"モードで依頼しました。

Do you know this article of The Information?
OpenAI Forecast Shows Shift From Microsoft to SoftBank

膨大な知見が吐き出されました。(Grok3のDeepSearchはこういう使い方ができます。フレッシュな情報源から集めてくるのが得意です)
ご参考までにその全体像をリンク付きで閲覧できるURLをシェアします。

The Informationの記事"OpenAI Forecast Shows Shift From Microsoft to SoftBank"の内容についてGrok3がDeepSearchでリサーチした結果

OpenAIがマイクロソフトからソフトバンクのStargtageへAIデータセンターを移行する動きのポイント

ChatGPTに翻訳させたテキストから重要ポイントを挙げます。詳細は上のリンクを参照。また上のGrok3のレポート末尾には参照元の記事リンクがあり、詳細を確認するのに便利です。関連の投資額等を整理した表もあります。

主要ポイント
・『The Information』の記事「OpenAIの予測:マイクロソフトからソフトバンクへ」によると、OpenAIは2030年までにコンピューティング能力の主要供給元をマイクロソフトからソフトバンクへ移行する計画を進めており、主に「Stargateプロジェクト」を通じて実施されると報じられている。
・2030年までにOpenAIのデータセンター容量の75%をStargate経由で確保する見込み。
・しかし、この移行は即座には起こらず、OpenAIは当面の間、マイクロソフトのデータセンターへの支出を増やす計画。
・5000億ドル規模の「Stargate」合弁事業には、OracleやアブダビのMGXが参加。
・Stargateプロジェクトは、特にテキサス州での展開が検討されている。
・2025年2月に発表されたソフトバンクの400億ドルの投資は、OpenAIとの提携を強固なものにし、マイクロソフトの影響力を大幅に上回るものとなる。

最近、マイクロソフトがAIデータセンターを解約したと報じられましたが、

ロイター:マイクロソフトにデータセンターのリース解約情報、AIブームに疑念

その報道の背景には上に記した動きがあるのかも知れません。

データセンター業界の業界誌の位置にあるData Center Cafe

今回、Data Center Cafeというデータセンター周りの専門ウェブサイトがあることを初めて知りました。データセンター業界の業界誌として機能しています。(小職も若い頃に数年間業界誌の編集長を経験しました)

運営元のDC ASIAはデータセンターの建設・運営に不可欠な電源管理製品、冷却設備製品、電源設備製品を取り扱っている会社であり、AIデータセンターの需要が激増する現在、非常に興味深いポジションにいます。

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