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【図解】コレ1枚でわかるCPSとDXの関係

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VUCA時代を生き抜くための圧倒的なスピード

「VUCA」と呼ばれる、変化が激しく予測困難な現代社会において、企業が生き残るためには圧倒的なスピードを手に入れる必要があります。そして、そのスピードを獲得するための欠かせない手段が「デジタル化」です。

ビジネスの現場に変化へ柔軟かつ迅速に対処するスピードをもたらすためには、複雑なシステムを整理する「レイヤー構造化と抽象化」、リアルタイムに事実を把握する「データ化」、そして人間を定型業務から解放する「自動化/自律化」の3つの要素が不可欠です。これらをシームレスに結びつける仕組みが「CPS(サイバー・フィジカル・システム)」です。現実世界のあらゆる事象をデジタルデータとして捉え、仮想空間で処理し、現実世界を最適化するというCPSのサイクルを高速で回すことこそが、デジタル化の本質といえます。

CPSがもたらす「自動化」から「自律化」への進化

このCPSのフィードバックプロセスにおいて重要になるのが「自動化(Automation)」と「自律化(Autonomous)」です。自動化とは、人間が事前に指定したルールをプログラムに記述し、人手を介さずにそのとおり実行させることです。一方、自律化とは、人間が目標や手順だけを与え、その後はプログラム(AI)が自ら最適なやり方やルールを見つけ出して実行することを指します。CPSの高度化により、システムは自動化から自律化へと進化し、人間は肉体的・知的な力仕事から解放され、より創造的な業務へと集中できるようになります。

「人間力」が切り拓くイノベーションと不連続な変化

デジタル技術を駆使してCPSによる自動化・自律化を徹底することの最大の目的は、システムに仕事を奪われることではなく、「人間が、人間にしかできないことに、時間と意識をシフト」させることにあります。 社会環境や顧客ニーズの変化は、必ずしも過去の延長線上にあるとは限りません。過去のデータに基づく未来予測は、AIや機械学習の進化により、短期的で連続的な変化であればある程度可能になりました。しかし、中長期を見通した変化や、過去の傾向からは導き出せない「不連続の変化」を予測し、新たなものを創造することはAIにはできません。また、市場が成熟すれば機能や品質の差は縮まり、いずれ価格競争に陥ります。この状況を打破するのが、ゼロから新たな価値を生み出し、「これまで誰もやらなかったことを始める」という「人間力」によるイノベーションなのです。

アジャイル企業への変革こそがDXの真髄

つまり、CPSの実現を支えるデジタル化は、単なるコスト削減や業務効率化のツールに留まりません。それは人間力を最大限に活性化させ、企業が予期せぬ不連続な変化に対処する能力を劇的に高めるための戦略的な手段なのです。CPSによる「圧倒的なスピードの獲得」と、人間力による「イノベーションを通じた不連続な変化への対応」。この2つが両立し、融合することで、企業は環境の変化に対して常に俊敏に適応し続けることができる「アジャイル企業(変化に俊敏に対処できる企業)」へと生まれ変わります。これが、DXの目指していることです。

DXを支える土台となる「人間中心」の考え方

このDXを根底で支え、機能させているのが、ソフトウェアの力と「人間中心」の考え方です。現代のビジネスにおいて主役は「モノ」から「サービス」へと確実にシフトしており、そのサービスを柔軟に実装し、継続的にアップデートしていく役割を担うのがソフトウェアです。そして「人間中心」とは、システム都合ではなく、ユーザーがどのような体験価値(UX:ユーザーエクスペリエンス)を得られるかを徹底的に考え抜いて仕組みを構築することを意味します。 どれほど優れたデジタル技術やCPSを導入しても、それを扱う人々の意識が変わらなければ変革は成し遂げられません。「デジタルは当たり前」という常識を前提に持ちつつ、人間中心の考え方を事業の目的や経営のあり方に深く反映させ、失敗を恐れず挑戦を推奨するような「文化や風土」が土台として組織に定着して初めて、企業は真のDXを実践し、VUCAの時代を生き抜くことができるのです。

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ITプロフェッショナルとして抑えておくべき、ITの基礎と基本、最新の常識をビジネスと関連付けて学びます。また、ITに関わる仕事の楽しさ、やり甲斐を知り、AI前提の時代に、自分のキャリアをどのように伸ばせばいいのかを考えます。

新入社員のための1日研修 「IT営業のプロセスと実践スキル」

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