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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

新しいタイプの集客パターン - Twitter起業エコノミー(2)

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Twitterにおける「集客」は、マーケティングの専門家の方がしっかりと研究する価値のある非常に大きなテーマだと思います。

私が最近観察することができた事例をいくつかメモしてみます。

■SocialWeb2.0Party(そーしゃるうぇぶつーぽんとおーぱーてぃー)

@dynamistar
さんが企画、主催しているパーティです。昨年の7月下旬に第一回を開催。9月に第二回、12月に第三回を開催しています。回を追うごとに参加者が増え、第三回では百数十名が集まったと聞きます。

今年に入ってからは赤坂NOTEという飲食のできるイベントスペースを定番会場として、すでに2回開催しています。(うち1/28のには私も出させてもらいました^^;)

実は初回の企画段階で@dynamistarさんが私のところにいらっしゃって、「協力してくれないか」と打診を受けました。こちらはあれこれ抱えているのでお断りしたのですが…。それでも「二回目をやるよ」「三回目をやるよ」というのをその都度、@dynamistarさんから伺い、興味深く動向を見守っていました。すると回を追うごとににぎやかになっていくではありませんか。これはすごいと思いました。局所的かも知れませんが、これは1つの成功事例だと思います。

成功への流れをまとめてみると…。

  • イベントのナビゲーターや講演者にTwitter関連およびWeb2.0関連のベンチャー企業の代表や専門家などを多く起用。Twitterでバズが起こりやすいプログラムになっている。
  • 初回イベントの実施中に、会場で起こっていることをtsudaる人やUstreamで中継する人が複数出て、イベントそのものがTwitter上でシェアされる図式が生まれた。
  • 初回来場者が50名だとすれば、その10倍~20倍の人がこのイベントに間接的に参加した格好。
  • 興味を抱いた人は第二回目に実際に参加。第二回目において、第一回目と同じ図式が拡大再生産される。
  • 以降、回を追うごとに、より多くの人の注目を集める図式が拡大再生産され、定番イベントになっていった。

もちろん成功要因はこれだけでなく、@dynamistarさんの営業、講演者への交渉、プログラムの準備など地道な活動があるわけです。それがあって初めて上記の図式の拡大再生産がうまく働いたということでしょう。

■ツイッター議員との今年最後のつぶやき祭り

Twitterを活用している政治家たちが10名以上顔を揃えたという伝説的なイベントです。その詳細は主催者である田宮嘉一さんのブログで確認できます。これは必読です。ちなみに田宮さんのフォロワー数は1万数千(@_@)
12月24日に実施を決定し12月28日に開催するまで、告知・準備期間わずか4日。当初は会場も未定、参加政治家はゼロという状況だったそうです。しかし、田宮さんの姿勢に共感した協力者が政治家さんに出演交渉をしてくれたり、デジハリの杉山さんが会場を提供、司会もKNN神田さんに決まり、だんだんと形が整っていったそうです。それらの準備がすべてTwitter上で行われました。

田宮さんから直接話を伺いましたが、彼のTwitter活動のベースには、長らく携わってきたボランティアの経験があるとのこと。すなわち、フォロー-フォロワー関係を作っていく場合でも、細かな配慮を欠かさないとのことです。実際、私がフォローした時にも、十数分後にフォロー返しがありました(手動でやっているそうです)。
「ツイッター議員との今年最後のつぶやき祭り」にしても、”社会善”的な意識で進めたものと思われます。

集客という意味でのポイントは以下。

  • イベント開催情報がRTされて広く伝播した。
  • ないないづくしから始まったイベントの準備の進展度合全般がやはりRTの対象になり、「ない状況」がクラウドソーシング的なメカニズム(協力者が多数出現)で急速に埋まって行った。
  • イベント開催直前の状況で、RTなどで開催を知っていた人たちの間に大きな期待が高まった。
  • 政治家10名以上参加というエポックメーキングな出来事をUstreamで遠隔から視聴することができ、Twitter上には長らくバズが残った。

今日は時間切れでここまで。

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