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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

業務告知:[pepoz]の現状 - 2008年3月初旬

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3月末のサービスインに向けて準備を続けている[pepoz]の現状について記します。

▼資金調達
プロトタイプ開業のために必要な資金については、各方面の方々および法人様からご出資あるいはその内諾をいただき、メドは付きました。どうもありがとうございます!

現在は、プロトタイプ開業の後の段階へ移るための第二期の増資に向けて、ベンチャーキャピタルさんとお話をさせていただいているところです。人の体制の整備と取扱高拡大とを目的とした1億円程度の調達をイメージしています。

幸い、事業内容については大いに興味を持っていただけておりまして、各社さんとも前向きな姿勢を示していらっしゃいます。とは言え、現時点で触れるモノがない状態なので(まだサイトが開いていないので)、サイトが開いてから、本格的な検討を始めたいとおっしゃっている担当者様がほとんどです。サービスイン後の数ヶ月で、当事業のポテンシャルのご理解を深めていただきたいと思っております。

▼5年の事業計画素案
第二期の資金調達の前提として、期間は5年程度、相応の売上基盤の拡大をきっちりと練り込んだ事業計画を作成する必要があります。複数の収益の柱を策定して、5年で取扱高50億円程度に拡大できる大まかな青写真を作りました。
余談ですが、初めてそういう規模の事業計画を自分の手で作ると、いい意味での身震いがします。その規模になると、すでに公の方々のための公の事業であるということが、自ずと了解されます。そこがハラに落ちると、”公の筋を通す”みたいなところに集中すればいいのだということがわかって、なんというか自分の認識レベルが上がるようなところがあります(僭越ながら…)。以上余談でした。

一方で、開業当初の段階では、なるべく業容を小さく小さく維持し、現在のマンパワーでよく回せる程度に留めておいて、現在持っている仮説の検証や、オペレーションの整備に力を振り向ける余地を残すことにしています。
募集するキャストさんは、かなり絞り込んだ分野において、1ヶ月に数十名程度。ほんとに小さな規模で始めます。某CRMを使い、1人ひとりのキャストさんに対して個別具体的な対応ができるというオペレーションを目指します。

▼決済の実装
先日までは決済が最大の課題でした。
現在存在しない「空き時間の売り買い」をクレジットカードで決済するとなると、現実問題として、受けて下さる会社さんの側において、前例の有無の検討、決済対象商品の位置づけに関するコンセンサスづくり等が発生します。これは無理からぬことです。重々理解いたします。
幸い、プロトタイプを開けられるだけの決済の体制は形作ることができました。仕様として固まったのは、つい昨日のことです。作成したばかりの仕様を昨日インドの開発会社に流しました。対応していただけた決済代行会社様には、深く感謝いたしております。

当初の事業案で掲げていたキャンセル料のクレジットカードによる徴収は、[pepoz]事務局による事後の個別請求処理の形で対応することになります。キャンセル料が発生した場合は、そのお客様に対して、請求書を発行し、お支払いをいただきます。それをキャンセルされた側のお客様にお渡しします。

また、オーディエンス顧客における顧客満足度と、キャスト顧客における自己評価達成度を掛け合わせたサービスの確定対価の算出については、現状クレジットカード決済において求められている
 ①サービスの取引に先立って、支払者が、確定した価格について支払の意思を示すことが必要
 ②サービス終了後において、支払者が、何らかの理由による支払拒絶の意思を示す余地を残さないことが必要
ということがあり、大幅な修正をしました。

▼確定対価の算出メカニズムを流用
下にあるファイルが確定対価算出のオリジナルの形です。
Fixed_Service_Fee.pdfをダウンロード

上の要件があるため、オーディエンス顧客に課金するのは、標準対価一本槍という形にしました。キャスト顧客が当初から掲げている標準対価を、そのままオーディエンス顧客に課金します。
お客様にとっては、その方がわかりやすいと言えば、わかりやすいと思います。たぶんサービス利用開始当初のご理解のための負担は、かなり軽減されます。

一方で、オーディエンス顧客における顧客満足度と、キャスト顧客における自己評価達成度の双方が値付けに影響を与える仕組みを残すため、従来「確定対価」と言っていたものは、「事後評価参考価格」という名称で残すことにしました。(ただし、やりとりされる金額を変化させるものではありません。)(この機能の利用を義務づけません)

これにより、30分の標準対価が1万円だったキャストさんにおいて、事後評価参考価格が1万2,000円になっている取引があれば、良心的な値付けをしているということがわかります。
また、30分の標準対価が同じく1万円だったキャストさんにおいて、事後評価参考価格が8,000円になっている取引があれば、やや値付けがお高いということになります。
こういう相手側の主観が入った値段の情報を出すことにより、いい意味で市場メカニズムが働くようになると考えています。

▼システム開発
システム開発は、インドのFidel Technologiesで進めています。プロジェクトマネジャーの方をはじめ、みなさん非常に優秀で、こちらが気づいていない仕様のロジックの不整合などをきちんと指摘してくれ、対案を示してくれるので、助かっています。
仕様にほぼ沿ったシステムができあがってきて、現在、大急ぎでテストをしているところです。
ユーザビリティの観点から、多少の仕様変更が発生しています。

▼ウェブサイトデザイン
デザイナーの方がよくやって下さっています。お若い方ですが、燃えてきてます。

▼会社の仕組みづくり全般
会計、経理、財務、規約作成、決済代行会社とのやりとり、出資なさる方々とのやりとり等々、等々において、石井君が非常によくやってくれています。
某CRMをオペレーションの要所要所で使うことを計画しており、その方面でも八面六臂の活躍が見られることになると思います。

▼ご参画いただけそうな方々に対しての働きかけ
上記の5年の計画素案ができた段階で、[pepoz]という事業はどのような方々を欲しているかということが、自ずとわかってきます。この事業にはすでに命があり、私が、というのではなく(^^;、この事業が、色んな方々を”欲して”います。すでに公の事業になりつつあるためです。
ご縁がある方々に対しては、少しずつお声がけを始めさせていただいております。

▼英語版サービスのパートナー募集告知
ここで英語版サービスのパートナーを募集しますということで告知をいたしました。これについては、問合せを少しいただきました。ありがとうございます。
先に進むにはシステムだけでなく、すべての資料等を英語化して検討素材としていただく必要があり、そこの点でもう少しこちらに準備が必要です。この方面でも引き続き展開の余地は探っていきます。


以上が[pepoz]の現状です。

ここまで進むのに色々とご尽力くださった方々に感謝いたします。

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