オルタナティブ・ブログ > リサーチのプロ今泉大輔のAIを駆使して世界を調査するブログ >

リサーチのプロとして長いこと歩んできた今泉大輔です。ChatGPT出現以降、Facebookで「ChatGPTとMidjourneyのビジネス活用を探って行く勉強会」を立ち上げ、「ビジネスパーソンにとってのAI」の観点で米国情報を収集して来ました。知的アウトプットの質と量を向上させるプロンプトの開発にも取り組んでいます。

経験価値事例としてアップルストアを書くうまさ

»

うまいなぁー。郷好文氏の「Think Store Different――アップルストアの秘密」を読んでいて、そう思ってしまいました。

-Quote-
さて、アップルで購買体験をするには“告白”が必要になる。私のコンピュータはPCなのか、それともDifferentなのか……。
-Unquote-

↑はこの文章の結びですが、どういう意味を持っているかは全文を読まなければなりません(~~;。読むとものすごい結びであることがわかります。

米国の流通小売の世界ではアップルストアはいわゆるExperience事例の筆頭ということになっています。日本で経験価値事例としてきちんと説明してあるドキュメントはそんなにないのではないか、どうでしょう(流通小売の専門誌できちんと分析されていたらごめんなさい)。

なので、郷氏のこの記事がひょっとすると日本で初めての経験価値事例としてのアップルストア言及かも知れません。単に「アップルストアが経験価値事例だ」と指摘するのではなく、何がどうなって経験価値なのかを、行ったことがない人にもわかるように説明しているのが重要です。

これ、先日来述べている「消費者経験情報」にも通じるものがあります。経験した人だからこそ書ける、というインターネット上におけるテキストライティングの基本姿勢。

翻って言えば、経験価値を論じるにはまず経験が必要だということ。当たり前か。

Comment(0)