やっと「使い勝手を重視」し始めたITベンダー
機能重視の要件定義から、利用者の使い勝手を重視した要件定義へ---
視点が変わり始めた!
ITベンダーもユーザー体験に熱い視線(ITpro)
そうである。
利用者は操作で頭を使いたくない。
それが、仕事に対するモチベーションに影響する。さらには仕事の効率にも関連してくる。
UCD(ユーザー中心設計)の手法が広まり仕事の効率が上がっていけばと願っている。
しかし、それだけで使い勝手が良くなるのか?
私は、その中にテレビゲームの「使い勝手」要素を取り入れることが良いと考えている。
テレビゲームにはマニュアル要らずで操作ができる要素が多く組み込まれているのである。
そして、「使い勝手」では最先端をいっていると感じている。
また、参考になるのはテレビゲームだけではない。ヒットしている商品やサービスの中にもその要素が隠れている。
さらに、「センス」と「経験」と「工夫」が必要である。UCD手法を導入したからといっても左記の要素が抜けていると工数が無駄になる。少なくても関係する技術者が直接それをするとつい機能重視になり失敗する。
技術者ではなく、センスがあり、感覚が優れている人にしてもらう必要がある。
場合によっては「何を外すか」検討しなければならないだろう。その言葉を責任もって言える人にユーザーインタフェースを担当させるのが成功の秘訣となる。
この「使い勝手」の次の作業としては、熱中する(ハマる)要素を取り入れることにより、さらなる「使ってもらえる」ものになるのである。
そこでの期待は、
自ら調べる。使いたくなる。のように「自ら行動する」ものになること。
Apple製品のようなワクワク感のあるモノづくりにより「使いたくなる」モノやサービスで利用者がスマートにITを活用してもらいたい。
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