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「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

IT業界ヒットを出し続ける企業の共通点(1)『スマート』

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Apple
任天堂
Google


これらの企業で共通しているところは?

以下、独自目線で記載していこう。
最大の共通点は2つある。
1つ目は『スマート』
2つ目は『夢中にする』
である。

任天堂: ゲームウォッチ、ファミリーコンピュータ(ファミコン)、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ニンテンドーDS、Wii、スーパーマリオ等各種ゲームソフト

Apple: Macintosh、iTune、iPod、iPhone、iPad

Google: Google検索、GoogleMap、GoogleEarth、Gmail等々

1.『スマート』
どれもシンプルで解りやすい。そう、スマートである。
操作していて気持ち良い感覚がある。

・任天堂:ファミリーコンピュータ(ファミコン)
たかがゲーム機だと侮ってはいけない。
誰もが簡単に、説明書要らずで操作できる要素が詰まっている。

操作は十字キーとA、Bボタンのみ。
ここで最大の特徴は十字キーである。
十字キーにより画面上を自由にしかも直感的に動き回れるようになった。
非常に分かりやすい。上キーを押せば画面の上に、右キーを押せば画面の右に移動できる。日常生活の感覚そのままである。さらに左斜め上(左キーと上キーを同時に押す)といった操作も可能となっている。
この十字キーはこのファミコンによって定着された。

そして、ボタンは基本的にはAボタンは確定、Bボタンはキャンセルになっている。
ここで重要なことは、「キャンセル」ボタンである。キャンセルが定位置にある安心感が誰もがストレスなく操作できる要因になっている。
その後発売される任天堂からのゲーム機はボタンの数が若干増えているが、基本は変わっていない。
この十字キーとA、Bボタンのみでさまざまなジャンルのゲームが操れるこの仕組みが、誰もが簡単に説明書要らずで操作できるものになっている。
※当然ながら操作のボタン割り当ては各メーカー、各ゲームソフト、そしてゲームのシーンによって違っている。上記説明は代表的な操作を記載した。

ゲーム機の操作を誰でも簡単に使えるようにシンプルにした、
任天堂はとても『スマート』である。

・Apple:Macintosh
1980年代のMacintosh。
それまで主流だったMS-DOSのようなCUI(キャラクタ・ユーザ・インタフェース)からGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を取り入れた。それにより、今までパソコンが出来なかった人でもマウスを使い簡単に操作が出来ることで、よりパソコンが身近になってきた。しかもマウスにはワンボタンマウスを採用することにより、より単純化した操作でパソコンを操れることで、パソコンの操作に対するストレスが薄れ、パソコンを使う本来の作業に集中できる。
そしてMacintoshはクリエイティブな職業の人たち(デザイン、音楽関係者)がこぞって仕事で使うようになった。

Macintoshはよくシステムダウンしていた。
しかし、Macintoshはこんなものだからと起動ボタンを押しながら納得して使用している人が多いのも珍しい。一度購入するとどうもApple信者になるケースが多いのも特徴的である。

パソコンの操作を見た目に分かりやすくした、
Appleはとても『スマート』である。

・Google:Google検索
Googleのトップページ、そして検索結果画面共にシンプルである。
トップページは、検索テキスト入力フォームが中心に居座っている。Google検索のサービス開始当初とほとんど変わっていないシンプルさが特徴である。しかもGoogleのサービスが圧倒的に増えているにもかかわらずである。
他社の場合はサービスや機能が増えると複雑化するのが一般的であるが、Googleの場合は見事なほどシンプルさを崩さない。
やはり、「シンプル イズ ベスト」なのである。シンプルだから目的であるものがすぐに見つかるのだ。
また、検索結果画面は検索連動型広告が表示されるようになったが、それもテキストだけでさりげなく、あまり主張しない方法を採った。

高度技術化、そしてサービスの増加を日々おこなっているが、使い勝手を考えたシンプル画面構成、
Googleはとても『スマート』である。

第二回は続きの2.『夢中にする』に関して記載する予定である。
IT業界ヒットを出し続ける企業の共通点(2)『夢中にする』

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