スタートアップにおける流動化を促進する場とイノベーションエコシステム
経済産業省は2024年4月18日、「第3回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 イノベーション小委員会」を開催しました。
今回はスタートアップにおける流動化を促進する場とイノベーションエコシステムについてとりあげたいと思います。
流動化を促進する場(プラットフォーム)形成
大学・企業・スタートアップ等の既存の各種コミュニティをつなげ、仲間づくりと事業化を促進するため、今後、具体の設計を検討。既存の枠組みについても、より積極的な活用を含めて検討していくと方針です。
出典:経済産業省 第3回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 イノベーション小委員会 2024.4
イノベーション資源流動化の中でのイノベーション・エコシステム構築に向けて
イノベーション資源の流動化を加速した上で、これらのイノベーション資源をスタートアップが組み合わせて活用することで、イノベーションを創出することを目指すために、イノベーション・エコシステムの構築が重要となっています。
特に、スタートアップの数がまだ少ない分野においては、スタートアップをゼロから立ち上げる、カンパニークリエイション的な考え方も重要と指摘しています。その際、需要側からの政策アプローチの深掘りを検討するとともに、スタートアップ政策との接合を具体化していくとしています。
出典:経済産業省 第3回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 イノベーション小委員会 2024.4
また、インテリジェンス活動により戦略的に投資すべき領域・課題・技術を特定、懸賞金型事業を最大限活用するなどによりイノベーションに有望な事業や技術を選定、そこに対して資金面に限らず制度的措置を含めた集中支援を実施し、スピード感を持って社会実装を進めるといった、バックキャスト型のイノベーション・エコシステムを検討していくとしています。
出典:経済産業省 第3回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 イノベーション小委員会 2024.4