ワーケーションは、仕事で活かせるか?、良い成果を出せるか?、ワークエンゲージメントは高まるか?
パーソル総合研究所は2023年9月12日、「ワーケーションに関する定量調査」を公表しました。
本調査結果から、ワーケーションの効果を中心にとりあげたいと思います。
ワーケーション中の約44%を有給取得
「ワーケーション」を個人単位で行うワーケーション(個人ワーケーション)と、グループ単位で行うワーケーション(グループワーケーション)に分け、ワーケーション期間中に有給休暇を取得した割合を聞いたところ、個人・グループワーケーションのいずれも約44%という結果となっています。
出典:パーソル総合研究所 ワーケーションに関する定量調査 2023.9
ワーケーション中に「仕事で活かせる」と感じた割合は4割前後
ワーケーション中に「職務効力感(今回の経験を経たものが、仕事で活かせると思った)」を感じた割合は4割前後と、通常の観光(観光群)よりも20pt程度高くなっています。
一方、「健康回復(今回の経験を経て、日頃の疲れを癒すことができた)」は観光群よりも20pt程度低くなっています。
出典:パーソル総合研究所 ワーケーションに関する定量調査 2023.9
ワーケーション後、4~5割は仕事において良い変化や成果を実感
ワーケーション後に仕事における意識の変化/行動の変化/成果があった割合は4~5割で、観光群よりも30pt程度高くなっています。
出典:パーソル総合研究所 ワーケーションに関する定量調査 2023.9
ワーケーション後、4~5割はワーク・エンゲイジメントの高まりを実感
ワーケーション後に、はたらくことを通じて幸せを感じるなど「はたらく幸せ実感」が高まった割合は約5割であるが、観光群との差異は特段見られません。
一方、ワーケーション後に「ワーク・エンゲイジメント」が高まった割合は約4~5割で、観光群よりも15pt程度高くなっています。
出典:パーソル総合研究所 ワーケーションに関する定量調査 2023.9
分散型組織では、個人よりグループでのワーケーションのほうが有効
組織のタイプ別にワーケーション後の組織コミットメント、仕事における意識・行動の変化や成果、ワーク・エンゲイジメントを見たところ、PCやネットなどを利用しながら、メンバー同士が地理的に離れた場所で活動する組織(分散型組織)は、いずれもスコアが最も高く、特に個人ワーケーションよりもグループワーケーションのほうが高まる傾向となっています。
出典:パーソル総合研究所 ワーケーションに関する定量調査 2023.9