サステナビリティデータの活用
経済産業省は2023年3月1日、「第3回 サステナビリティ関連データの効率的収集と戦略的活用に関するワーキング・グループ」を開催しました。
今回はその中から、サステナビリティデータの活用についてとりあげたいと思います。
企業価値向上に向けたサステナビリティデータの用途としては、回答企業全社が「開示、投資家との対話」(100%)を選択。次いで、「事業戦略」(90%)、「役員報酬との連動」(64%)を選択しています。
サステナビリティデータの活用(サステナビリティデータの用途)
出典:経済産業省 「第3回 サステナビリティ関連データの効率的収集と戦略的活用に関するワーキング・グループ 2023.3
サステナビリティデータを事業戦略に活用している企業の97%が、重要会議にてサステナビリティ情報のモニタリングを行っています。モニタリングを行う会議体としては、各選択肢で拮抗しているが、多くの企業が複数の会議体でモニタリングを行っていることが伺えます。
サステナビリティデータの活用(事業戦略のモニタリング体制)
出典:経済産業省 「第3回 サステナビリティ関連データの効率的収集と戦略的活用に関するワーキング・グループ 2023.3
サステナビリティデータの活用(事業戦略への活用例)ですが、
事業戦略やサステナビリティ目標に対する成果の進捗状況の分析、サステナビリティ目標等の決定などの取組で活用しています。
サステナビリティデータの活用(事業戦略への活用例)
出典:経済産業省 「第3回 サステナビリティ関連データの効率的収集と戦略的活用に関するワーキング・グループ 2023.3
サステナビリティデータの特定(事業戦略、企業価値創造に必要なデータ)については、回答企業の87%が事業戦略に必要なサステナビリティデータをすでに特定てきていると回答しています。
企業価値創造の観点から重要視しているサステナビリティ分野は、「気候変動・脱炭素」、「人事・労務」、「人権」の順に多くなっています。
サステナビリティデータの特定(事業戦略、企業価値創造に必要なデータ)
出典:経済産業省 「第3回 サステナビリティ関連データの効率的収集と戦略的活用に関するワーキング・グループ 2023.3
サステナビリティデータの特定(重視するサステナビリティ分野)ですが、開示の観点から重要視しているサステナビリティ分野は、「気候変動・脱炭素」、「人事・労務」、「人権」の順に多くなっています。開示の観点から重視する分野と企業価値創造の観点から重視する分野は、概ね一致しています。
サステナビリティデータの特定(重視するサステナビリティ分野)
出典:経済産業省 「第3回 サステナビリティ関連データの効率的収集と戦略的活用に関するワーキング・グループ 2023.3
サステナビリティデータの収集等(データ収集に関する課題) については、特に企業は、「企業グループ外(サプライチェー
ン/バリューチェーン)におけるデータ収集」における課題を認識しています。
サステナビリティデータの収集等(データ収集に関する課題)
出典:経済産業省 「第3回 サステナビリティ関連データの効率的収集と戦略的活用に関するワーキング・グループ 2023.3