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「実務家教員」までの道のり

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私自身、大学を卒業してから、企業人として働いていますが、30歳半ばから、ずっと大学の先生になりたいという夢は持っていました。

私自身のキャリア目標として、会社以外の領域で考えていたのが以下の図のようなステップです。

もともと、35歳までは会社の仕事しか意識できず(余裕がなく)、社外との接点もほとんどありませんでした。

当時の上司や先輩がたまりかねて、社外の研究会の参加を後押ししてくれたり、Web2.0のことを教えていただいたりした中で、このオルタナブログを始めたのが、大きな契機となりました。

そのころから、

40歳までに本を書く
45歳までに研究員になる
50歳までに政府の有識者委員(構成員)になる
55歳までに大学の先生になる

といった目標を自分なりに、年齢別に自分自身の中で目標設定をしていました。

こういったステップを経て? 今回、幸運にも、非常勤講師のお仕事をいただくことができました。

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大学の先生になるためには、研究実績や著作物・論文、学会での発表、そして修士や博士といった学歴など、自分にとってはさまざまなハードルがあり、実際に大学の先生になるのは、55歳でも厳しい、とは考えていました。

そこで、自分自身に大きなインパクトを与えたのは、「実務家教員」という存在です。

実務家教員とは

高度に複雑化した現代社会においては、アカデミアの知見だけでは解決できない様々な問題が生じている一方で、産業界もまた、常に最先端の知見を取り入れる必要に駆られています。

こうした状況において、産業界と学術界を往還し、高度な経験と最先端の学術知を併せ持ち、それらを適切な方法で教育できる実務家教員が求められています。

社会のあらゆる場に遍在する「実践知」を、継承・教育可能な「形式知」へと変換し、体系化できる人材。実務家教員には、教育変革のエージェントとしての役割が期待されています。

と位置づけています。

引用:社会情報大学院大学 実務家教員とは https://www.coep.jp/about/#anchor1

文部科学省や経産省などは、実践的な教育を行える人材の確保、リカレント教育を担う教員の確保という観点から、実務家教員を重要視しており、実務家教員への需要は増加傾向にあります。

実際に、昨年10月から、社会情報大学院大学 実務家教員養成課程で半年間学びました。

この養成課程では、比較的年齢が高く、多くは役職定年、or 第一線を退き、セカンドキャリアとしての大学の先生を希望する方が多くいらっしゃってました。

特に、プロフェッショナル(専門性)や豊富な経験値を持っている方が多く、自分の得意領域で社会に貢献をしたいという強い気持ちを持たれている方が非常に多かったのが、自分自身にとっては大きな刺激となりました。

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養成課程で学んでいる過程で、実際にさまざまな勉強や資料作成等をしている過程で、自分の実力値を測る上で、実際に、教員採用に応募してみようと、大学の教員採用募集サイト経由で実際に応募をしました。

実際に普段は本業をしているため、担当科目はIT系、非常勤講師であること、自宅から1時間程度で通学圏内、週1回で半日程度での担当授業などを条件に、応募できる大学を探し、運良く、埼玉工業大学で非常勤講師として、今年4月からお世話になることができました。

社内では、上司の理解やチーム内の理解を得ながら、兼業許可申請を行い、役員決裁もとるなど、社内のプロセスもしっかりと対応をしました。

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実務家教員に向けてのステップは、

・得意領域(分野)を決める
・活動実績の棚卸
・これからの目標設定
・外部に向けてのアウトプット
・実務家教員に向けて準備する
・実務家教員に応募する

といったことが取り組みが重要になると思っています。

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ビジネスパーソンで興味がある方は、ぜひ、実務家教員を目指すことを選択肢の一つにいれていただくのもよいのかもしれません。

ビジネスパーソンで興味がある方は、ぜひ、実務家教員を目指していただければと思います。

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