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量子コンピュータに関する官民戦略

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政府は2022年3月8日、「新しい資本主義実現会議(第4回)」を開催しました。

この中から、経済産業省が公開している量子コンピュータに関する官民戦略について、とりあげたいと思います。

世界では、量子コンピュータの開発競争が激化しており、日本としては、オールジャパン型ではなく、戦略的グローバル連携を前提とした、効率的な開発体制の構築が必要である点を指摘しています。

さらに、注力領域を差別化し、日本が先行するアニーリング方式により、アプリケーション開発とサプライチェーン構築によって早期産業化を実現することで、国際的な交渉力を高め、経済安全保障上重要なゲート方式の国際共同研究を有利に進めることをあげています。

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出典:内閣府 新しい資本主義実現会議(第4回)2022.3

量子コンピュータに関する官民戦略の具体的な取り組みでは、量子技術が社会実装され、民間投資で自律的に成長する市場を形成するためには、早い段階から、産業化を見据えた、アプリケーション開発やサプライチェーン構築、人材育成、標準策定等に着手することが必要としています。

また、不確実性の高い量子分野への民間投資を引き出すため、長期間にわたって技術・知見・ネットワーク等にアクセス可能となる産業化の核となるグローバル拠点が必要である点もあげています。

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出典:内閣府 新しい資本主義実現会議(第4回)2022.3

次世代の古典/量子ハイブリッドコンピューティングのイメージでは、次世代の計算需要を満たすためには、 アプリケーション】 古典コンピューティングにおけるソフトウェア、ハードウェアの技術の高度化に加え、量子コンピューティングの実用化・高度化が重要としています。

また、AI向けのスパコンと量子コンピュータ等を組み合わせ、計算基盤全体として最適に制御するためには、ソフトウェアの開発が必要としています。

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出典:内閣府 新しい資本主義実現会議(第4回)2022.3

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