GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果
デジタル庁は2021年9月3日、「GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果」を公表しました。
現場の声を踏まえた政策改善の新たな試みとして、主課題と施策の方向性、主なご意見への回答、学校現場での工夫事例等を、関係省庁とともに取りまとめまています。
7月に実施したGIGAスクール構想に関する教育関係者へのアンケートでは、こども(児童生徒)から約21.7万件、大人(教職員、保護者等)から約4.2万件と多数の意見が出ています。
今回、国がデータを提供し、AI等によるテキスト解析の技術を持つ事業者との共同プロジェクトとして分析を行い、現場の声を踏まえた政策改善の新たな試みとして、主な課題と施策の方向性、主な御意見への回答、学校現場での工夫事例を取りまとめています。
教育のデジタル化の目的は、デジタルを手段として、加速度的に変化する社会の創り手となる子供達の可能性を解き放ち、多様な子供達1人1人のニーズに合った教育を提供すること。また、現下の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の局面において、ICTを活用した遠隔・オンライン教育は、「非常時にあっても子供達の学びを止めない」ために極めて重要であると、しています。
子どもからの意見を少しあげてみたいと思います。
タブレットを使用する上で困っていることについては、学校のネットワークの遅さや操作の困難さ、使用方法関連が多くなっています。小学生から中高生となるにつれて具体的な指摘になるとともに、通信環境関係が多くなる傾向となっています。
タブレットをもっと使う上で大切なことについては、小学生はルールを守ること、先生の意見を聞くことに関する意見が、中高生は活用機会の増加や情報リテラシー、通信環境の整備に関する意見が、それぞれ多い傾向となっています。タブレットを使わない方が良いという意見も一定数存在するほか、活用の制限については緩和と厳格化の双方の意見が存在しています。
層別に重みのある単語の違いをワードクラウドで可視化すると以下のとおりです。
出典:GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果 2021.9
アンケートで明らかになった主な課題を図のイメージでまとめたのが以下のとおりです。
出典:GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果 2021.9
これらの課題などを踏まえた、国の施策の方向性をまとめた図が以下のとおりです。
出典:GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果 2021.9
国の施策の方向性については、意義・事例の発信、関係者との連携、利活用の更なる推進、学校・家庭のICT活用環境整備、コンテンツ・システムの充実などデジタル化の推進などの観点からまとめています。
出典:GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果 2021.9