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カーボンリサイクル技術ロードマップ

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経済産業省は2021年7月26日、「カーボンリサイクル技術ロードマップ」の改訂を公表しました。

カーボンリサイクルとは、CO2を資源としてとらえ、これを分離・回収し、コンクリート、化学品、燃料など多様な製品として再利用するとともに、大気中へのCO2排出を抑制する技術です。

「カーボンリサイクル技術ロードマップ」は、カーボンリサイクル技術について、目標、技術課題、タイムフレームを設定し、広く国内外の政府・民間企業・投資家・研究者など関係者に共有することによりイノベーションを加速する目的としています。

国内外においてカーボンリサイクル技術に係る研究開発・事業化が加速し、米国をはじめとした国々との国際的な連携が進展する等、多岐に亘って大きく進展しています。

2020年12月に「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定され、グリーンイノベーション基金が創設され、この中で、カーボンリサイクルは、カーボンニュートラル実現に向けたキーテクノロジーとして位置づけられています。

カーボンリサイクル技術ロードマップのスコープは、カーボンリサイクル技術の費用対効果を踏まえつつ、一つでも多くの分野での技術の確立、普及を目指す。その際、2030年を比較的短期のターゲットとして、2040年以降を中長期のターゲットとして定めています。

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出典:経済産業省 カーボンリサイクル技術ロードマップ 2020.7

CCUS/カーボンリサイクルはについてもまとめています。

カーボンリサイクルは、CO₂を資源として捉え、これを分離・回収し、鉱物化によりコンクリート等、人工光合成等により化学品、メタネーション等により燃料へ再利用し、大気中へのCO₂排出を抑制する取組ですCO₂の利用(Utilization)について、世界の産学官連携の下で研究開発を進め、非連続的イノベーションを進める取り組みで、省エネルギー、再生可能エネルギー、CCSなどとともにカーボンリサイクルは鍵となる取り組みの一つと位置づけています。

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出典:経済産業省 カーボンリサイクル技術ロードマップ 2020.7

カーボンリサイクルを拡大していくフェーズを以下のとおり、整理しています。

フェーズ1は研究・技術開発・実証に着手する段階で、フェーズ2では2030年に普及する技術を低コスト化し、2040年頃からの普及開始を想定しています。

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出典:経済産業省 カーボンリサイクル技術ロードマップ 2020.7

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