教育プラットフォーム 検討の方向性について
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デジタル・ガバメント閣僚会議は2021年5月26日、「データ戦略タスクフォース(第7回)」を開催し、データ戦略の進捗状況などについて議論・検討を行っています。
この中から、教育プラットフォーム 検討の方向性について、とりあげたいと思います。
教育プラットフォームの目指すべき方向性と効果(課題、方向性、効果)
教育分野における課題は、学習記録等が主に紙媒体で蓄積されており、他の業界と比べるとデジタル化が遅れています。また、学校・自治体・事業者が有するデータの形式が異なりデータ連携ができないといった課題もあります。
こういった状況を踏まえ、さまざまな教育データを集約・連結する仕組みや標準モデル等を構築することで、多面的なデータ活用によって多様な子供たちを取り残すことのない、個別最適な学びと協働的な学び、きめ細かい指導や支援を実現するというプラットフォーム検討の方向性を示しています。
プラットフォーム提供による想定効果は、それぞれの視点で以下のとおり、整理しています。
・学習者の観点 :様々な教育コンテンツに散在する自らの教育データを統合分析して学習の最適化を図ることができる
・教員の観点 :教育データを個別に集約し、一人一人にあったきめ細かい指導や支援等の授業改善につなげることができる
・学校設置者・研究機関の観点:学校の現状を客観的に把握することで、新たな教授法・学習法の創出や、今後とるべき政策立案や政策展開などEBPMを実現できる
検討の主な論点としては、
論点1:データ形式の標準化
論点2:データの流通・蓄積方法の整備
論点3:個人データの活用
をあげています。
出典:データ戦略タスクフォース(第7回) 2021.5
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