スマートシティ推進施策の全体像
スマートシティ推進施策の全体像
政府は2021年4月16日、「地域Society5.0推進連絡会議(第1回)」を開催しました。
この中から、スマートシティ推進施策の全体像について、とりあげたいと思います。
スマートシティとは
・ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により「手段」
・ 都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、「動作」
・持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場である。「状態」
と定義しています。
スマートシティの実現に向けて、「誰も取り残さない」一人ひとりが最適なサービスを享受できる都市や地域の実現を目指し、地方公共団体や大学、民間企業と連携し、次世代に引き継ぐ基盤となる都市と地域づくりを展開していくとしています。
2021年度の主な課題としてあげているのが、
1. 自治体のデジタル化と連動したスマートシティ化の計画策定
• スマートシティの定義・要件の明確化、取組の評価指標の検討
• 自治体のデジタル化方針等に位置付け、ロードマップの検討開始(スマシ化、都市OS) など
2. 官民・大学連携によるスマートシティ推進の拠点づくり・人材育成
• スマートシティ・ガイドブックを活用した全国の都市・地域への取組の展開
• 官民連携PFの活動強化、地方大学との連携・人材育成策の検討、資金的持続性の検討 など
3. スマートシティ推進をけん引する好事例の創出
• 各府省連携によるスーパーシティ・スマートシティ実装、都市OSの社会実装の加速
• くらし(健康、子育て)・グリーン化(エネルギー、ゼロカーボン)など、各分野での事例発掘・横展開 など
4. 戦略的な標準活用による海外展開推進
• デジタル・インフラ分野の標準活用と海外展開との連携、共通アーキテクチャによる都市間データ連携の検証 など
です。
こういった状況を受け、スマートシティ推進の全体像としてまとめているのが以下のとおりです。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4
令和3年度予算・令和2年度補正 スマートシティ関連は以下のとおりです。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4
国内のスマートシティ関連事業では、H29~R2に約160地域で約200事業の実証実施、23地域で実装進行中(R2年9月時点)となっています。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4
スマートシティの普及展開と持続的活動を担う次世代人材の育成も始まっています。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4
2021年4月には、スマートシティ・ガイドブックを作成し、公開しています。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4
スマートシティ関連の取組では、スマートシティ官民連携プラットフォームを2019年8月に設立しています。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4
スマートシティ・Society 5.0実現に向けた中長期の取組みでは、スーパーシティを起点に、広域連携・多核連携により 約100地域での計画的な実装を目指しています。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4
今後の推進に向けた取組は以下のとおりです。
出典:地域Society5.0推進連絡会議(第1回) 2021.4