スーパーコンピュータ「富岳」に関する関係機関とその役割
文部科学省は2019年7月3日、「HPCI計画推進委員会(第40回)」を開催し、将来のHPCIの在り方に関する検討ワーキンググループ報告書概要を公表しました。
本委員会の中から、スーパーコンピュータ「富岳」に関する関係機関と役割についてご紹介をしたいと思います。
スーパーコンピュータ「富岳」に関する関係機関 概要図は以下のとおりです。
出所:HPCI計画推進委員会(第40回) 2019.7
◆文部科学省(HPCI計画推進委員会)
◆HPCIコンソーシアム
◆理化学研究所
◆登録施設利用促進機関(登録機関)
の役割はぞれぞれ以下のとおりです。
◆文部科学省(HPCI計画推進委員会)
・ HPCIコンソーシアムの提言を踏まえ、共用の促進に関する基本的方針を策定。【共用法第4条】
・ 理研、登録機関が作成する「富岳」の利用促進、運用等に関する詳細事項について、基本的方針等に沿っているか確認。
・ 「富岳」を用いた成果創出に向けた取組を実施。
特に富岳成果創出PJでは、個別課題の研究開発実施機関を選定し、「富岳」の計算資源を優先的に使用させる。
また、PJ全体に係る広報、個別課題の評価・審査の支援、領域総括の支援等、事業全体で実施した方が効果的、効率的と思われる内容を実施する管理法人を選定する。
・ 上記のうち、主な事項については、HPCI計画推進委員会で意見を聴取、方向性に反映。また、必要に応じて委員会の下にワーキンググループ等を設置して検討を行うことができる。
◆HPCIコンソーシアム
・ コミュニティの代表機関として、ユーザーや資源提供機関等の「富岳」に対する意見を集約。
・ 上記を踏まえ、「富岳」の利用促進、運用、成果創出等に関する取組等の基本的な方向性について文科省に提言
(詳細については提言をふまえて文科省、理研、登録機関が検討)。
◆理化学研究所
・ 「富岳」の設置者として、登録機関が実施する利用促進業務を除く「富岳」の運用、共用及びこれらに附帯する業務を行う。【共用法第5条第1項等】
・ 文科省が示す基本的方針に沿って、登録機関と連携しながら「富岳」の利用環境の構築・整備、運用ルールの具体化を行う(利用促進業務に関するところを除く)。
・ 共用の促進に関する基本的方針の中でHPCIの中核的な役割を果たすことが期待されている人材育成、利用環境の整備、アプリの高度化、成果の積極的な発信等について富岳成果創出PJ等と密接に連携して実施。
◆登録施設利用促進機関(登録機関)
・ 利用促進業務(利用支援業務、利用選定業務等)を行う。【共用法第8条第1項等】
・ 文科省が示す基本的方針に沿って、理化学研究所と連携しながら「富岳」の利用促進業務の具体化を行う。その際、
HPCIコンソーシアムからの提言を尊重する。