「Society5.0」社会における製造業や自動車などのモノ・データなどのつながりイメージは?
経済産業省は2018年1月9日、「サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(案)」の意見公募手続(パブリックコメント)を開始しました。
経済産業省では、IoTやAIによって実現される「Society5.0」、「Connected Industries」におけるサプライチェーン全体のサイバーセキュリティ確保を目的として、産業に求められる対策の全体像を整理した「サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(案)」として整理しています。
今回は、本フレームワークの中から、「Society5.0」社会におけるモノ・データなどのつながり例のユースケースを紹介したいと思います。
「Society5.0」では、サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合し、様々なモノやデータが企業間さらには産業間を跨いで流通しています。
第1層:企業間のつながり
第2層:フィジカル空間とサイバー空間のつながり
第3層:サイバー空間におけるつながり
それぞれの層別で整理しています。
出所:サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(案) 2018.1
製造過程の例のユースケースでは、製造過程において、発注元企業が製品を発注し、発注先企業が発注データ(設計図など)を基に、製品を納める一連のプロセスをまとめています。Society5.0への進展に伴い、製造装置にIoTが使われるようになるとともに、製造されるIoT製品も増加ています。
出所:サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(案) 2018.1
将来のコネクテッドカーの例では、車内外から得られるデータを活用し、ナビゲーション等のサービスや運転支援及び将来的には自動運転を行うプロセスを整理しています。コネクテッド化(自動車のIoT化)の進展に伴い、車内外のデータのやり取りが発生し、フィジカル・サイバー空間並びにサイバー空間間のつながりが増加しています。また、また、将来的な自動運転の実現には、外界認識センサ等による得られる周囲の情報に加え、地図情報や渋滞・交通規制情報
など様々なデータのやり取りを必要とする可能性も指摘しています。
出所:サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(案) 2018.1