2014年の講演活動を少し振り返ってみたいと思います。特に10月から12月の期間は15回の講演と、週に1回ペースでお話をさせていただく機会をいただきました。
講演のテーマは、「クラウド」「オープンデータ」「ビッグデータ」「スマートマシン」。参加対象者は、経営者、政府・自治体関係者、ユーザ企業、ITベンダ、パートナー企業、大学・学会関係者、開発者、スタートアップ、高齢者、学生など多岐にわたりました。
講演依頼を受けてから講演後まで、自分自身が心がけていることを少しまとめてみたいと思います。
●テーマやタイトルの設定
講演依頼をいただく際には、明確に目的とテーマが決まっているときとそうでないときがあります。
テーマが決まっていない際は、事務局の方と打ち合わせを設定し、「クラウド」「オープンデータ」「ビッグデータ」「スマートマシン」など、一通りの自分自身が話せるテーマを紹介します。
最近では、講演内容の候補を案内した際に「スマートマシン」についての依頼が増えてきています。
●参加の対象および目的の確認
講演にあたって、セミナーの目的と、どのような参加者が参加するかを確認します。事前はもちろんですが、当日も参加者がIT企業がそうでないか、ユーザ企業かベンダかなどの状況にあわせて、同じ資料でも話し方を変えるようにしています。
●資料の作成
一番、時間がかかるのは資料の作成です。基本は、土日などの長い時間がとれるときに、まとめて作業をするようにしています。その際に書店やネット、情報交換など様々なところから講演のための情報を収集します。資料作成は、これまでの資料のアップデートと、ゼロから作成する場合がありますが、できるだけ最新の情報を盛り込むよう心がけています。
資料においては、できるだけ文字数を抑え、フォントを大きくし、ヘッドメッセージでポイントを伝えられるように意識しています。
●資料のボリューム
資料のボリュームですが、基本は分=枚数にしています。つまり、50分の講演であれば、約50枚の資料を用意するようにしています。資料の枚数的には若干早口になってしまうこともありますが、参加者の方々にできるだけ多くの資料をシンプルなメッセージで伝えられるように心がけています。
●講演当日
講演は、時間に余裕があれば、できるだけ早めに会場および周辺に喫茶店などに入って、当日のプレゼンのストーリーを頭の中にいれるようにします。
講演の前には、事務局の方およびセミナー関係者の方とできるだけ名刺交換をし、今回のセミナーの目的や背景、重点を置いてほしい内容、参加者層などを確認します。
●プレゼン時間
プレゼン時間は、当日の体調や慣れないテーマ、参加者層のレベルなどによって、余裕をもって話せる場合と、とても緊張してしまう場合とがあります。最近は、比較的余裕をもって話せるケースも増えてきていますが、自分の状態を見ながら話をするようにしています。余裕がある場合は、同じステージには立たずにできるだけ、できるだけ動きながら、会場の参加者の方々との目線、メモの頻度、うなずき、寝ている人 などを確認しながら、ストーリやトーンを変えていくようにしています。
●講演後
講演後は、会場からの質問への回答や、名刺交換などに多くの時間を費やします。講演が終わってから、事務局や参加者の皆様とフェイスブックでつながったり、ビジネスでつながるケースも多くありますので、講演後の対応は大切にしています。
●アンケート結果の確認
講演後の多くは、アンケート結果を共有いただきます。評価は、「これまでの講演者の中で一番の結果でした」というケースから、あまり高くない結果など多岐にわたっています。これまでで一番うれしかったのは、60代、70代が中心に参加するセミナーで85%の参加者が、「とても役に立つ」「役に立つ」の回答をいただいたケースです。このセミナーでは従来の話し方と内容を大幅に変えて対応したということもあり、参加者の対象にあわせて、柔軟に対応できることが大切だと感じています。
これまで、具体的に数えたことはないのですが、7年で約数百回程度の講演機会をいただいているかと思います。その間、失敗や反省も多々ありますが、年を重ねるごとで、ようやく講演にも慣れてきました。
講演は、多くの参加されている方々の時間をいただくということもあり、毎回責任やプレッシャーを感じながら対応をしていますが、得るものも多く、自分自身を成長させるためのとても重要な機会の一つになっています。
今後も、できるだけ多くの講演機会をいただけるよう勉強と経験を重ねていければと考えています。
林 雅之
2014/12/22 06:03:05