ブログを書く上で心がけていること ~ブロガーミーティング「ブログを毎日更新し続けて2,500日」というテーマでお話をして~
6月20日に誠ブログと、オルタナティブブログの合同ブロガーミーティングが開催され、「ブログを毎日更新し続けて2,500日」というテーマでお話をさせていただきました。
※当日の資料の一部をSlideshareにもアップしました。
まずは、ブログを始めたきっかけやブログから得られたことをお話をしました。ブログを始めたきっかけは、オルタナティブブログのブロガーの方々と仲良くなりたいということが大きなきっかけとなりました。ブログから得られたことは、人とのつながりや講演や執筆などの多くの機会を得ることができたことなどを紹介しました。
ブログで意識して、取り組んでいることをお話しましたが、その中でいくつかをご紹介したいと思います。
ツイッターやフェイスブックは、人格を表現するツールに対して、ブログは自分自身の専門性を表現できるツールと考えています。これまで、クラウドコンピューティングをはじめ、自分自身の専門性をブログを通じて高めていくことができたと考えています。
次に、業界への貢献です。私自身、ここ4,5年は政府関係やクラウドに関わる業務をすることが多く、自社の商品のPRというよりも、業界全体への底上げにつながる情報発信を意識しています。
ブログを通じて、これまで多くの情報をアウトプットしてきましたが、アウトプットをするには、それなりのインプットが必要となります。毎日多くの記事を読み、人との接点を増やすといったように、情報のインプットをする機会を増やし、自分自身で発信価値のある情報を整理してアウトプットしていくことを心がけています。
普段、仕事をしていると、なかなかな一定の時間をとることは難しいと思います。意識的に情報のインプットとアウトプットの時間をとるよう習慣化することが継続するための鍵になると考えています。私自身、新幹線通勤をしているため、この時間がブログを書くためのとても貴重な時間となっています。
ブログを通じて、できるだけ新しいトレンドをできるだけ早く発信するように意識をしています。たとえば、クラウドコンピューティングは、注目される前から、意識的に自分なりに情報収集をし、早く情報発信をすることを心がけていました。ブログで発信をして実を結ばなかったテーマももちろんあります。ブログは比較的気軽に情報発信をできるため、まずは、ブログから情報発信をして、マーケットの反応などを確認しながら、自分自身の専門性につなげていくといったこともできるでしょう。
普段の仕事は、今、目の前で動いている案件に対応することが多くを占めていますが、ブログは5年、10年先を見据えたテーマ設定をして、情報発信をしています。最近では、機会と人間、スマート・マシンなどのテーマを取り上げることが多くなっています。
ブログの良いところは、書いたテーマに対して反応を確認できることです。アクセス解析や、ツイッターやフェイスブックでの引用やコメント、いいね!の数、はてなブックマーク数、イベント案内後のリード数など、反応を見ながら、同じテーマで続けたり、新しい分野に挑戦するといったことをしています。ブログは市場の反応やコミュニケーションするためのきっかけをつくるためのツールとしても活用できると考えています。
ブログをこれまで2,500日以上投稿してきており、自分自身が重要だと思われるテーマなどの多くはブログで情報発信をしています。そのため、何か、調べたいことがある場合は、過去の自分のブログを検索するケースが多々あります。ブログを自分自身の外部の記憶装置として活用し、講演資料や、執筆記事のために再編集をして活用しています。
ブログは、一回の単発の内容で終わることも多いのですが、掘り下げたいテーマは、自分自身で最初にストーリーを組み立てて、複数回数のシリーズ化をしてストーリ立てて情報発信をしています。たとえば、「オープンデータ」はオープンデータ社会というタイトルをつけて、100回以上投稿しています。
ブログを書く上で、常に意識をしていることは、身近なゴール設定としているのは、本の出版です。これまで、「クラウド・ビジネス入門」、「オープンクラウド入門」、「オープンデータ超入門」の3冊の単著を上梓してきましたが、ブログで下書き的に情報発信をして、それらを再編集することで、出版につなげることができています。本を出版するという目標設定があれば、ブログを書く上でのモチベーションにもつながるでしょう。
ブログを、7年以上も毎日投稿していると、ブログそのものの内容よりも、ブログを毎日投稿し続けていることに対して評価をいただくことが多くあります。フェイスブックやツイッターなどでつながっている人とオフラインであった時も、ブログを続けていることから話になることが多々あり、そういったことが仕事への信用などにもつながっています。
そして、重要なのが、ブロガー同士の横のフラットなつながりです。ブロガーには企業の社長や部長、大企業、ベンチャー企業など多岐にわたっています。会社の肩書をほとんど意識するなく、同じブロガー同士としてフラットにつながるコミュニティは、とても心地良いところだと感じています。