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慶應GIEシンポジウム「電子書籍ビジネスの未来」に参加して(つぶやきました)

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昨日(4月13日)、慶應義塾大学SFC研究所 プラットフォームデザイン・ラボが主催するシンポジウム「電子書籍ビジネスの未来」のシンポジウムに参加してきました。当日はUstreamでも中継されました。

開催趣旨は、

本シンポは、グーグルブックサーチ騒動、アマゾンキンドルの躍進、iPadへの高まる期待による最近急速に注目されているデジタル書籍について、技術・産業・制度面から検討することを目的としています。特に、米国に比べ活力の見えない日本の現状を理解し、今後の展望について政産官学のキーパーソンと議論します。

です。

登壇者の方々は、

河内 孝 氏 (慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所講師)   
岸本 周平 氏 (民主党・衆議院議員)   
世耕 弘成 氏 (自民党・参議院議員)   
津田 大介 氏 (ジャーナリスト)   
中村伊知哉 氏 (慶應義塾大学メディア・デザイン研究科教授)   
福井 健策 氏 (弁護士)   
干場 弓子 氏 (ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長) 〈五十音順〉

國領 二郎 氏 (慶應義塾大学総合政策学部長)

モデレーター:   
金 正勲 (慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授)

でした。当初、佐々木俊尚氏も登壇予定でしたが、体調不良ということで欠席されました。

前半部分登壇者のプレゼン中は、できるだけ、ツイッターでつぶやいてみましたので、ご紹介したいと思います。

始まります!GIEシンポ「電子書籍ビジネスの未来」→世耕議員×岸本議員×津田氏×中村氏×干場氏×福井氏×河内氏×國領氏×金=>http://bit.ly/aJcOaH Ustream中継→ http://bit.ly/bhEpQF #GIE_ebook

津田氏:Twitterが切り開く電子出版の可能性。Twitterを電子書籍のプロモーショントして使う。売上に貢献。ソーシャルメディアの連携がいれれるのではないか。本を呼び水とした情報のファンクラブモデルの可能性。Twitterのオンデマンド出版の可能性。 #GIE_ebook

津田氏:Twitter社会論では10分の1はアマゾンで売れた。Twitterで2000くらいの書評をもらった。著書のアップデート⇒Deluxe Edition for iPhoneへ。電子書籍ならではの付加価値を。気になったところをドラックできるアプリを。 #GIE_ebook

津田氏:ビジネスフロー。出版社がタイミングを選べる。出版社と著者の関係をフェアーに。iPadの発売に伴ない提供したい。 #GIE_ebook

干場氏:電子書籍の衝撃の紹介。1ヶ月前に110円でダウンロードを実施(G-timeで)。いきなりダウン。関心度の高さを感じた。比較的小さい。歴史が浅い。取次を通さないで書店と取引しているため比較的自由。電子書籍で追い風に。 #GIE_ebook

干場氏:インターフェースによっていろんな表現ができるチャンス。外国にも英訳して販売することができる。Kindleは黒船と言われるが、海外に出していくチャンスでもある。著者と読者をつなぐもので出版社にも様々な可能性。本の知られ方も変わっていく。変革の時期。 #GIE_ebook

福井氏:電子出版を進める上での権利・契約面での課題。誰が権利をもっているか。出版権はあるが、電子出版とは異なる。版面権はない。出版社は優先権をもつ、処理を委任するなどの権利。出版契約書を交わしていれば出版社が窓口。しかし契約率は45.9%。 #GIE_ebook

福井氏:今後はマルチユース契約化と既存の書籍の権利の一元化へ。電子出版の市場は2.5%規模。紙と電子出版をどう調整していくか。多様化。 #GIE_ebook

福井氏:権利者不明作品(孤児著作物)をどうするか。国立国会図書館が直面した問題。グーグルはデフォルト配信。オプト・アウト方式。オプト・方式以外に、大量の著作の権利処理を行う方法はあるのか。日本では「裁定制度」の改善。 #GIE_ebook

中村先生:すべてのネットで流通できるように。メディア融合。法制度が審議。成立すれば前進。例:放送の電波を使って電子書面の配信の実験(AMIO)。特区を使って技術的実験。ビジネスモデルや権利処理はこれから。教科書のデジタル化も大きな課題。原口ビジョンの話。 #GIE_ebook

中村氏:デジタル教科書協議会。6月に発足。教育の中身の開発の必要性。表現・創作ツールとして。どのような教材、コンテンツが必要なのか。創作ワークショップを実施。日本は先進j国。日本の親子のニーズは高い。 #GIE_ebook

中村氏:メディアの融合や知財の管理、縦割りの打破など。 #GIE_ebook

世耕議員:自民党では自主的に勉強会を実施。メーカー、出版、流通関係者など個別に。課題は多いが、漫画は電子書籍のマーケットは米国に匹敵する規模。日本がしっかり勝ってほしい。ソニーなど。メーカーやプラットフォームなど。政治の立場で電子書籍の産業を盛り上げる。#GIE_ebook

世耕議員:出版社の権利と編集者の権利。編集者の役割は価値を持つのではないか。電子書籍ではこの辺の権利を強くさせていくべきでは。野党ではあるが、この問題にしっかりと取り組んでいきたい。 #GIE_ebook

岸本議員:10年前に経産省のメディアコンテンツ課長をしていた。当時書籍を担当していた。2兆円の市場だった。電子書籍は500億円。日本のコンテンツはいろんな分野に力が。ほとんどが携帯コミックで特異。文字離れではない。電子書籍で取次の暗黒を改善すべき。 #GIE_ebook

國領先生:電子書籍のプラットフォームを誰が握るか。次の課金モデル。フリーモデルの可能性。プラットフォームを握っていれば、ビジネスモデルを握れる。すごいパワーゲームをやっている。流通の在り方、料金体系、その辺の話をよくよく見極め、法体系や政策を考えていくべき。#GIE_ebook

電子書籍の日本型プラットフォームに関する議論が多い。どこがどうやってやるか、権利処理はどうするかなどなど。 #GIE_ebook

今日の慶応の電子書籍のシンポジウムで、自民党世耕議員、民主党岸本議員、慶応中村先生、日経関口氏、日経松本氏、弾氏などの方々と名刺交換をさせていただくことができました。結構、感激しました。

当日の参加者は、本当に著書の方や業界を代表する方がたくさんいらっしゃり、とてもびっくりしました。同時にとても勉強になりました。今回の参加者は120名とかなり盛況で、電子書籍の今後について、大変関心度の高いことが改めてわかりました。

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